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絶望も希望も持てずに歩いている台風一過の朝の街みたいに

僕じゃないにんげんに向かう褒め言葉がアナコンダのように絞め付けている

春がきた夏がきた秋がきた冬がきた「きた」は分かるのに「おわる」が分からない

落ちた後そのままにされた風見鶏はじめてゆっくり青空を見る

ぶなしめじぼろぼろくずれるあのときは何で傷つけたのかわからなかった

はちみつに沈んだみたいに毛布から顔出せず瞼をギュッと合わせる

  • 針葉集

    33 本
  • 百人一首

    104 本
  • 閑文字

    207 本