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ベトナム人の海外労働について④ヨーロッパ及び北米
目次
はじめに
①伝統的な海外労働市場
②他のアジア諸国
③中東地域及びロシア、アンゴラ
④ヨーロッパや北米
⑤就労環境や人権問題などの問題
⑥ベトナム政府の最近の動き
4.ヨーロッパ及び北米
(1)ヨーロッパ
ベトナム人のヨーロッパでの就労は、主に以下の国々で行われています。
①チェコ共和国:
021年現在、公式な統計によると、チェコ共和国に居住する外国人のうち、ベトナム出身者は約8,500人であり、そのうち働いている人は約5,000人ほどとされています。
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ただし、非公式の数字はこれよりも高いとされており、現在も多くのベトナム人がチェコ共和国で生活や就労をしていることは事実です。ベトナム人がチェコで働いており、主に工場や建設現場での労働が多いとされています。
しかし、一部の労働者は過酷な労働環境や偽造された契約書により不当な扱いを受けることがあります。
また、ベトナム国内の報道機関の情報によるとチェコ共和国には現在、10 万人近くのベトナム人コミュニティがあり、歴史的には、20 万人以上のベトナム人がチェコで生活し、学び、働いてきたという情報もあります。私が正確に把握できていません。
②ポーランド:
2021年のポーランドでのベトナム人労働者の正確な数は公式に発表されていませんが、推定で2万人から3万人程度とされています。
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特に食品加工業界や建設業界などで、ベトナム人労働者が多く雇用されています。
ただし、不法滞在や非公式な雇用も問題となっており、正確な数を把握することは困難です。
ベトナム政府関係機関からの情報によると、2022年の新規の期間契約に基づくベトナム人海外労働者は、ポーランドで494人(女性86人)の実績があります。
主に飲食店や建設現場での労働が多く、賃金は比較的高めとされています。
③ドイツ:
2021年時点での推定では以前と同様に12万人から15万人のベトナム人がドイツで働いているとされています。
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ただし、依然として不法滞在や非公式な雇用が存在しており、実際の数はこれよりも高い可能性があります。
ベトナム人労働者はドイツの自動車産業などで需要があり、多くの人々が工場や建設現場で働いています。
主に工場や農業、レストランなどでの労働が多く、多くの労働者はドイツ語を学ぶためにドイツに滞在しています。
一方、ドイツ政府は、近年、ベトナム人労働者の受け入れを制限するための法律を制定しました。
それにより、ドイツにおけるベトナム人労働者の数は減少傾向にありました。
しかし、移民受入れ政策の推進が色濃くなり、規制がさらに緩和される方向にあり、今後は増加するのではないかと考えるべきだと思います。
④ハンガリー:
ハンガリーは、ベトナム人労働者がヨーロッパで働くための人気のある目的地の1つです。
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ハンガリーでのベトナム人の正確な労働者数はわかっていませんが、ハンガリー政府の統計によると、2021年の時点で約1,500人とされています。
ただし、非公式な数字や不法滞在者を含めると、実際の数はもう少し多いと考えられます。
ハンガリーは、ベトナム人労働者にとって魅力的な点がいくつかあります。
例えば、ハンガリーはヨーロッパで比較的低い生活費であり、医療制度が整っていることが挙げられます。
また、ハンガリー政府は、ベトナム人労働者に対して支援を提供するプログラムを設けており、言語学校や就職支援などのサービスを提供しています。
ただし、ハンガリーでのベトナム人労働者の就労環境は、時には過酷なものもあります。例えば、労働条件の悪さ、労働時間の長さ、不十分な休息時間などが問題となっています。
ただ、勤務中に携帯電話を使用出来たり、日本とは比べ物にならないほどの、スキル向上のプレッシャーや規律の厳しさはないと聴いています。
⑤イギリス:
イギリスはベトナム人にとって人気のある就労先の一つで、2019年には、約2万5,000人のベトナム人がイギリスに居住しているという情報がありました。
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その多くはビジネス、教育、医療などの分野で働いています。
一方、2021年の時点では、正確な数は不明ですが、イギリスにおいてもベトナム人労働者が増加傾向にあります。
ただし、イギリスでも労働ビザの取得が難しいため、不法就労するベトナム人も多いとされています。
⑥スペイン:
スペインではベトナム人の労働者数は少ないものの、2019年時点で約1,500人が働いていたといいます。
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主に農業や漁業、建設現場での労働が多く、低賃金で働かざるを得ない状況に置かれることがあるとされています。
これらのヨーロッパの国々でも、ベトナム人労働者が過酷な労働環境や不当な扱いを受けることがあるため、国際的な労働機関や人権団体が注視している状況です。
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