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ベトナムの多様性と統一性について-80-ホアビン省ダー川のダム建設について⑱
ベトナムの多様性と統一性について
ホアビン省ダー川のダム建設
【1,666字】
目次
- はじめに
- 1. ダー川流域での水産資源の保護と再生
- 2. 水産物資源の宝庫
- 3. 環境保護と住民参加の取り組み
- 4. ベトナム独自の取り組みと財源の確保
- 5. ホアビン湖のエコツーリズムと未来
前回からの続きです。
はじめに
ベトナムの首都ハノイから西南西に約2時間の距離にあるホアビン市は、1979年にソビエト連邦との協力により建設されたホアビン水力発電所で知られています。
ダー川の水力を活用したこの発電所は、ベトナムのエネルギー供給において重要な役割を果たしていますが、一方で流域の環境や水産資源に大きな影響を与えてきました。
これに対する地域の取り組みは、環境保護と持続可能な発展の両立を目指すものとなっています。
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3. 環境保護と住民参加の取り組み
ダー川流域での環境保護は、ベトナム政府の強力な政策支援の下で進められており、地域住民の参加が不可欠です。政府と地元自治体は、環境保護に対する意識向上を目的とした啓発キャンペーンを積極的に展開しており、湖や川の清掃活動を通じて多くの住民が環境保全に協力しています。
例えば、2022年に開始された「ダー川クリーンキャンペーン」では、地域の若者や学生が主体となり、湖や川岸のゴミ清掃を行う活動が広がっています。この取り組みによって、自然環境の大切さが住民に再認識されるとともに、観光業にもプラスの影響を与えています。
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漁業に依存する村々でも、漁獲量の制限や漁期の設定が進められ、持続可能な漁業を実現するための規制が導入されています。地域住民もこれらの取り組みに協力し、未来の世代に豊かな水産資源を引き継ぐための努力が続けられています。
4. ベトナム独自の取り組みと財源の確保
ベトナムにおいて、ダー川流域の環境保護や水産資源の持続可能な利用に向けた取り組みは、国際的な支援に依存するだけでなく、ベトナム独自の政策や財源確保が大きな役割を果たしています。
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これには、いくつかのポイントがあります。
まず、政府の主導による国家開発計画に基づき、ホアビン省では環境保護や水産業の支援が一貫して行われています。
具体的には、2030年までの水産開発戦略、2045年までの展望を示す行動計画が2021年に制定され、この計画に基づいて財源が割り当てられています。
これには、国家予算の他、地域予算、そして国際的な環境保護団体からの支援も含まれます。
さらに、地元の企業や住民からの協力金も重要な財源の一つです。水産業に従事する地元企業は、持続可能な漁業や養殖に投資し、地域経済の発展に寄与しています。
また、エコツーリズムの発展により、観光収益の一部が環境保護に充てられるなど、地域経済と環境保護の相乗効果が生まれています。
こうしたベトナム独自の取り組みは、政府と地域住民の協力によって成り立っており、持続可能な発展モデルの一つとして国内外から注目されています。
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5. ホアビン湖のエコツーリズムと未来
ホアビン湖周辺でのエコツーリズムは、ベトナムの自然環境を守りながら地域経済を発展させるための重要な柱となっています。
この取り組みは、地元政府と住民、企業が一体となって進めており、環境に配慮しながら観光業を推進することで、観光客に持続可能な体験を提供しています。
例えば、ホアビン湖では伝統的な漁業体験やクルーズツアー、エコロッジやホームステイといった観光プログラムが用意されており、観光収益が地域の経済を支える重要な財源となっています。
また、観光業者は厳しいガイドラインの下で、湖の水質や自然環境を保護するための取り組みを行っています。
エコツーリズムは今後さらに発展が期待され、地域の自然環境と文化を保護しながら、地域全体の持続可能な成長を促進するモデルケースとして注目されています。
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このように、ベトナム独自の取り組みや財源の確保が、ダー川流域の環境保護や水産資源の持続可能な利用、そして観光業の発展を支えています。
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