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第12章 少数民族の暮らしと文化多様性—生き延びるための闘い

「ラオスの心—伝統、変革、そして未来を見つめて」シリーズ⑫【1,180字】

第12章 少数民族の暮らしと文化多様性—生き延びるための闘い


 ラオスの少数民族が直面する現実は、単なる文化的課題にとどまらない。これは、生存のための闘いであり、貧困、医療、教育という根本的な人権すら脅かされている状況だと思います。

 山岳地帯や遠隔地に住む彼らは、しばしば国の支援から取り残されています。

 すべてではありませんが、都市から遠く離れた集落では、医療施設がなく、村の誰かが重い病気になると、家族はその命を救う手段がほとんどないのです。



 薬を買うお金も、医者を呼ぶ手段もない現実が、日常的に繰り返されています。

 貧困の中で育つ子供たちは、教育への道が閉ざされています。学校に通うどころか、家族の生活を支えるために働くことを強いられざるをえないのです。

 都市部では教育制度が整備されつつある一方、少数民族の村々では学校の数は少なく、教育資源も貧弱なものです。

 教育を受けられないという現実は、次の世代にわたって貧困を再生産する悪循環を作り出しています。ラオスの未来を担うべき子供たちが、夢や可能性を手に入れる前にその機会を奪われているのです。



 さらに、医療の問題も深刻です。山奥の村に住む女性たちは、妊娠や出産に際して十分なケアを受けられないのです。助産師や医師が不足し、命がけで産む女性たちは少なくない。

 子供たちも同様に、栄養失調や感染症に苦しんでいますが、適切な医療を受けることができないまま命を落としていく。このような状況は、21世紀の社会として看過できない人道的危機だと思います。

 私はベトナム政府が、ベトナム北西部と隣接するラオスとの医療協力や保健衛生協力などが日常的に行われていることをみてきました。

 ラオスでは、まだまだ、少数民族のコミュニティは、国の政策から取り残され、必要な資源を受け取ることができない現実に苦しんでいるとしか私には思えないです。



 支援団体が、幾度となく継続して、素晴らしいプロジェクトを提案、実行して人道的な辛苦の支援を続いています。

 しかし、政府からの財政資金の配分やインフラの整備が不十分なまま進まない。民族間の格差は広がり続けているのだと思います。

 この状況を変えるには、現状のラオス政府支援では不十分で、ラオス全体として、少数民族の声に真剣に耳を傾け、現地に出向いて彼らが直面する現実を理解し、その課題を解決するための強力な意思と行動が求められていると思います。

 共生という言葉を掲げるだけではなく、少数民族が同じ未来を共に生きられるよう、根本的な改革が速やかに必要だと思います。

 医療、教育、そして経済的な支援が欠けている現実に直面し、問題を解決するための継続的な努力が必要なこと、ここでも少数民族が直面する大きな厳しい現実を見つめて、ここに残します。


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