ダイエットへの向き合い方〜食事10割でヤセる技術/森拓郎
自分が小中学生だった頃(30年近く前)は、テレビ番組でのダイエットというと、バナナダイエットやりんごダイエットといった、特定の食品に極端に偏った類のものが多かったように記憶しています。
そして、取り上げられた食材は翌日にはスーパーから消える、というモグラ叩き的なサイクルが繰り返されていました。
ここ数十年で、食事や栄養についても多くの知見が得られて、有効な減量方法についてもある程度、公式的なものができてきたように思います。
・摂取カロリーより消費カロリーが多ければ痩せるし逆なら太る
・運動だけで痩せるのは現実的に困難
・良い油は積極的に摂取すべき
・白米や白い炭水化物は、できるだけ摂取を控えた方が良さそう
こういった内容は、いかなる関連本を読んでも出てくる内容なのでご存じの方も多いかと。
自分は現在175cm、56〜57kgというやや痩せ型の体型を維持しています。小学生の時はデブと揶揄われるほど太っていて、大学生の時も体育会系の部活に所属してたこともあり、食トレと称して食べまくり、一時期は70kgを超えていました。
社会人になって、運動と食事で今の体重まで下げ、コントロールしているという常用です。一時期は50kgジャストくらいまで絞っていましたが、体調面でもあまり芳しくなかったので、今の体重に落ち着いてます。
こんな状況ですが、結構、健康オタクな気質があり、鈴木祐さん他、健康に関するブログ、書籍、ネットなどの情報は比較的感度高めに集めています。
本書もそんな中で出会った一冊。
著者の森さんがトレーナーなので、運動に関する内容が多いかと思いきや、それを裏切ってのタイトル。内容も至極真っ当で、これからダイエットをしたいと考えている人万人に基礎情報としてインプットいただきたい内容になっていました。
運動だけで痩せるのはほぼ不可能
平均的な大人が30分ほどランニングをして消費するカロリーは200kcalほど。汗だくになりそんな時間走ったところで、ご飯茶碗1杯程度しか消費できないわけです。
忙しい現代の社会人の多くは、一日に2時間も3時間も運動のみの時間を捻出するのは難しいでしょう。となると、消費=運動をいくら頑張っても、摂取=食事の方をある程度コントロールしないと痩せられないことは自明ですね。
食事のコントロールは必要だが、続けられる方法にソフトランディングすること
上にも書いたように、白米やパンの摂取についてはNGというスタンスです。特に菓子パンなんか、言い方が悪いですが精白した小麦粉、油、砂糖の塊。
ただ、そういった嗜好品を一切摂るなということは言っておらず、チートデイを設けることや、生活の中で欲望を満たしてあげることが大事、というのも大事なポイント。
食事をメインにして体重をコントロールしていく以上、その食事習慣自体が崩壊すればOUTになるゆえ、続けられることが何より大事。ストイックにしすぎると続かないのは皆さんも経験があるかと思います。
試験勉強を一夜漬けでやるぞ!というのが受験当日まで持続できないのと同じ理論ですね。
栄養のバランス(PFC)を考え、ストイックになり過ぎず良い着地地点を見つけ、淡々と続ける。それが一番です。
てなわけで、突飛な手法や1ヶ月で10kg痩せられます!という魔法のようなことが述べられているわけではありませんが、本書の内容を理解し、淡々と継続できれば間違いなく体重はコントロールできます。
ダイエットの基礎知識を得たい人におすすめの1冊!
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