いしいるか

旅の人。 人生は旅であり、出張は仕事で行かせてもらう旅であり、転勤は会社の金での長い旅である。 https://profu.link/u/ishiiruka0421

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最近の記事

くめくめ なはくめ

沖縄に来るまでは、沖縄料理屋で出てくる泡盛といえばいわゆる有名どころで、大抵は残波と久米仙。 それ以外の泡盛の名前というのは残念ながら知らなかった。 沖縄来て初めて知ったのだけれど、なんと本島と離島合わせて47もの酒造所があるなど、全く想像の外。 あきさみよう! 更に、この島に住むようになって暫くたってからも、久米仙という有名な泡盛が、実はふたつあるのだということは恥ずかしながら知らないで過ごしていた。 那覇の久米仙酒造と、久米島の久米仙。 うちなーんちゅは前者を「な

    • 大衆食堂ミルク

      ミルクは牛乳のことではなく、弥勒菩薩の弥勒。 うちなーぐちは母音のOがUになるわけで、黒(くろ)がくるー、心(こころ)がくくるーとなる。 弥勒はみるく。 この島では食堂というと、やたらと大盛りの料理が出てきてそのたびにびっくりするのだけれど、こちらのお店も御多分に洩れず、瓶ビールとポーク玉子をつまみに軽く一杯やろうと思ったら、当たり前のように定食で出てきた。 しかもご飯大盛り。 これが沖縄の食堂文化。 居心地が良くて美味しい。

      • COR COR コルコル

        沖縄の産業まつりをぶらぶら見学していると、株式会社グレイスラムさんが出店している南大東島商工会のブースを発見。 グレイスラムさんといえば、原田マハさんの 『風のマジム』という小説のモデルになった醸造所。 わたし、この本が大好きで。 通信会社の派遣社員である若い女性の主人公が、社内コンペに応募し、南大東島でふるさと沖縄のサトウキビを使ってラムを作るという壮大な冒険に奔走するというストーリー。 立ちはだかる幾多の困難をひとつずつ克服して、仲間とともに夢を現実とする、家族愛

        • 旅と猫と本

          コザのゲート通りからパークアベニュー通りまで、明るいうちから、つまり昼飲みできるお店ないかにゃー、などと思いながらブラブラと散策。 タビネコブックスという看板に足を止める。 おそるおそるお店に入ってみると、こじんまりとした本屋の一角に窓口が。 ここでビールが飲めるんですか?と聞くと、 奥からサブカルの国の妖精が眼鏡かけてエプロンして出てきたような女子が出てきて、今在庫してるクラフトビールは・・・、と丁寧に説明してくれる。 面倒なので、あ、上から順番で。と。 味とか特徴

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        • おきなわ呑み歩き
          29本
        • とくしま呑み歩き
          52本
        • きょうと呑み歩き
          3本
        • しずおか呑み歩き
          13本
        • なごや呑み歩き
          7本
        • ながの呑み歩き
          1本

        記事

          寄り処 のんちゃん

          電化されていない唯一の県。 電車ではなく、汽車が走る牟岐線。 その二軒屋駅を降りてすぐの場所の居酒屋へ。 かつては寿司店で修行したというご亭主。 メニューの白菜の押し寿司ってのが珍しくていいじゃないですか。 徳島のソウルフード、フィッシュカツ。 魚のすり身などにカレー粉を混ぜて薄く伸ばして揚げたもので、これをつまみに飲むのが徳島スタイルらしい。 お店で食べると、やはりどこも一工夫、というかソースかマヨネーズか、はたまた何もつけずに食べるのか、といろいろあるようだ。

          寄り処 のんちゃん

          歴女スナック

          以前、歴女の女の子がいるガールズバーがあれば通っちゃうなあ。などという話をしたのだけれど、 そんな女の子のいるバーはどうやら無いらしいことが薄々わかった。 それならば、ということで妥協した折衷案(?)として、年齢層をぐっと上げた(元)歴女のいるスナックなんかはどうだろうか、という話になる。 芹沢鴨を粛正した8ヶ月ほど後、元治元年5月下旬。 京に多数の尊攘派志士が潜入しているという情報を得た新撰組が、薪炭商桝屋喜右衛門(古高俊太郎 )を逮捕連行して拷問してみると、なんと御

          歴女スナック

          みすゞ

          静岡といえば、鰹節や青のりの粉をかけた、真っ黒な出汁のおでんが有名。 静岡市内には青葉通りに並行して南北に店が連なる青葉横丁と、直交して東西に並ぶ青葉おでん街というふたつのおでん屋の立ち並ぶ路地があって、いわゆる「静岡おでん」を出すお店がずらりと軒を並べているのだけれど、やはりそこはそれ。 当然それぞれのお店ごとに特徴があって何度通っても面白い。 その中でもお気に入りの一店が、青葉おでん街の「みすゞ」さん。 通りの端に位置しているので、通りかかると店が混んでるかどうかも

          仁義なき呑み会

          馴染みのオーセンティックなバーのカウンターに見かけない女の子が入っていたので 新人さん? と聞くと 今日でアルバイト4日目の大学生だという。 出身が広島ということなので、帰り際に 「わしも、お会計してつかあさい」 とか言ってみたら割とウケたので、 (例によって)調子に乗って 「こんなも間尺に合わんバイト始めたのう」 とか 「また、こんなに会いに呑みに来るけんの」 「わしも格好つけにゃぁ、ならんですけぇ」 などと言って店を出たけれど。 ポカーンですよね、きっと。 「後がな

          仁義なき呑み会

          味仙 矢場店

          名古屋市内に味仙の看板は複数あるけれど、その味仙の各店舗は所謂フランチャイズとか系列店とか、支店とかはちょっと違っていて、 今池本店 矢場店 八事店 藤が丘店 焼山店 創業者である長男。そしてその弟妹がそれぞれ独立した別店舗を経営していて、メニューの内容はもちろん、同じ料理、例えば味仙の看板メニューである台湾ラーメンであっても味付けが違うんで。 更にこの5店舗がそれぞれ支店を愛知県内、都内にも出店してたりするから一言で味仙と言っても非常に複雑。 その矢場店。 味仙は

          味仙 矢場店

          ダービー・ザ・センベラー

          那覇で人気のセンベロ店。 このお店のシステムは4べろ(ヨンベロ)、つまり1200円で飲み物、おつまみを4点注文できるという仕組み。 ダニエル・J・ダービーが使うようなコインが4枚(ファーストオーダーで1枚使うのでもらうコインは実際は3枚)もらえる。 グッド!! 楽しくなってきた。 メニューの中にはコイン2枚必要な品目もあるのだが、それにしても安い。単品で注文してもOKだ。 1200円じゃ厳密にはセンベロと言えないのでは?という意見には、 「私はセンベロだから来たので

          ダービー・ザ・センベラー

          山賊焼

          山賊焼とは長野県中信地方のご当地グルメ。 由来は塩尻の居酒屋「山賊」がルーツだとか。 山賊「焼き」とはいうものの、実際は揚げてるわけで、鶏を揚げる、盗りあげるから山賊と、そういう俗説もあるらしい。 それはさておき まずは松本城へ。 JR松本駅の前には播隆上人像。 難攻不落の槍ヶ岳に登頂した江戸時代後期のアルピニスト。 更に後の登山者が安全に登れるように登山道を整備したまさに開祖。 ここ松本市の女鳥羽の滝で修行したという浄土宗の僧だ。 満を持して駅前の人気店、風林火

          串源

          大将1人がずっとワンオペで営業しているお店。なので、料理の提供が結構遅いとはあらかじめ聞いていた。 そのあたりのことは、のんびりひとり呑みのワタシは全く問題はない。待ちますよ。 角ハイボールを2杯飲んで、入店から45分ほどたつがまだ何も来ない。 その間に山本弘の『地球移動作戦』を読み続ける。第一部を読了。 AIにこれほどまで感情移入させる筆致というのは、ある意味凄まじい魔術。 と、そんな時。 「お待たせしました」 出てきた焼き鳥は、聞いていた通り、ひとつひとつがデ

          福ちゃん

          浅草迷宮地下街。 海外からの観光客でごった返す浅草寺、雷門、仲見世の喧騒とはうって変わって、人気もまばらで、ラッシュ時間が過ぎて、銀座線改札から出入りする地下鉄の客が減ってくると、ここは本当に大都会東京のど真ん中なのかなあ、という気もしてくる不思議な空間。 アタシはね、こういうのが好きなんです。 雨の日などは雨漏りと、地下から湧き出してくる水で床なんかビチョビチョで、配管がむき出しの天井はサイバーパンク感すらある昭和の地下街。 その奥にある老舗焼きそばの店。 当然赤

          ブラックバード

          ほんの少し開いている重厚な扉から聴こえ漏れてくるのはフィルウッズ。 Alive and Well 「ご注文は?」 ジントニックをお願いします。 「何かかけますか?」とマスター。 それではコルトレーンを。 Giant Stes ジントニックニ杯目。 レコードの終わりにトイレに立った間にかけられていたのは、バド・パウエル。 Cleopatra's Dream ジントニック三杯目。 次は、ビル・エヴァンズをお願いします。 「はい。何をかけましょうか?」 では王道を

          ブラックバード

          夜のカフェテラス

          馴染みの店にいつものようにふらりと顔を出したら、そんなに混んでもないのに、ママがこっち、こっちと。 いつもの端っこ席ではなく、カウンターの真ん中に呼ばれる。 訝しがりながら座るとお隣は妙齢のマダム。 ははあん、これは仕組まれたか? 恨めしげにママを見ると、知らんぷりしてビールをジョッキに注いでいる。 お隣に座ったマダムは、どうやら先ほどから周りのお客に無差別に話しかけてやや顰蹙を買っていたようで、ワタシは良いとこに現れた生贄の羊役らしい。 乾杯もそこそこに、 「わたし

          夜のカフェテラス

          元祖どて焼き 下條

          寡黙な店主が黙々とカウンター内で仕事をしている印象の老舗。 座ると当時に、一人前の3本のどて焼きが自動的に出てくるシステム。まずは瓶ビールを。 名古屋のどて焼きとも、関西のそれとも趣が違う、シロとかレバーを串に刺したものが出てくる。美味い。 追加でどて玉子。 紙面を四等分で裁断したスポーツ新聞紙の束が天井から吊られているカウンター。 どうやらこれがお手拭きの代わりらしい。 つまりこれでタレの付いた手を拭くのだ。 大坂なおみが載った一枚をちぎり取る。 メニューには梅

          元祖どて焼き 下條