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くめくめ なはくめ

沖縄に来るまでは、沖縄料理屋で出てくる泡盛といえばいわゆる有名どころで、大抵は残波と久米仙。
それ以外の泡盛の名前というのは残念ながら知らなかった。

沖縄来て初めて知ったのだけれど、なんと本島と離島合わせて47もの酒造所があるなど、全く想像の外。
あきさみよう!

更に、この島に住むようになって暫くたってからも、久米仙という有名な泡盛が、実はふたつあるのだということは恥ずかしながら知らないで過ごしていた。

那覇の久米仙酒造と、久米島の久米仙。

うちなーんちゅは前者を「なはくめ」、後者を「くめくめ」と呼ぶらしい。


どちらも勿論久米島がルーツ。

この島に伝わる、堂井(ドーガー)に、日が落ちると現れる絶世の美女が、野良仕事帰りの島の若者にお神酒を振る舞ったという伝説が元。
島の人々は、この美女の正体が、宇江城(ウエグスク)に住む仙人で、我々をからかって遊んでいるのだろうと噂したのだと。

たまたま近所のお寿司屋さんのカウンターで知り合った久米仙酒造の営業さんに、ほほう、久米仙さんでしたか!
ワタシ沖縄来てからあちこちで久米仙ブラウンをボトルキープしてます!などとと言ったら、微妙に複雑な表情してたのはそのせいか。


失礼しちゃったなあ。
すみませんねえ。

久米仙ブラウンは古酒を一割ブレンドしているまろやかな風味。
コレがあれば、大抵はなんとかなる。
というか、なんとかなるような気がする。

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