串源
大将1人がずっとワンオペで営業しているお店。なので、料理の提供が結構遅いとはあらかじめ聞いていた。
そのあたりのことは、のんびりひとり呑みのワタシは全く問題はない。待ちますよ。
角ハイボールを2杯飲んで、入店から45分ほどたつがまだ何も来ない。
その間に山本弘の『地球移動作戦』を読み続ける。第一部を読了。
AIにこれほどまで感情移入させる筆致というのは、ある意味凄まじい魔術。
と、そんな時。
「お待たせしました」
出てきた焼き鳥は、聞いていた通り、ひとつひとつがデカい!
多分3、4本、少食の人や女性なら2本食べたらもう満腹になってしまうのでは?というレベル。
大きくても決して大味ではなくて、繊細な焼きの技術を伺わせる、大変おいしい焼き鳥。
お店の味はタレで決まるものなので、素材の味がどうのこうのとかしゃらくさいことは言わずに、全部タレで。
(時々全く逆のことを言いますが、悪しからず)
後ろのテーブル席のお客さんから「おひとついかがですか?と頂いた卵焼き。美味しい。
ふと気がつくと満席だったお店もいつの間にかワタシひとりに。
お会計をして(意外なほど安い!)ご店主に見送られて店を出ると、道路の向かい側にハチワレが。
隣に座ってみると、最初はやや警戒していたものの、好奇心に負けて近づいてくる。
腰をぽんぽんすると、
お、それいいね。もっともっと。と。
まあ、夜も更けてきたので、そのくらいで。