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いろうたの小説「さくら、舞う」

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2024年10月26日より連載開始の小説「さくら、舞う」をまとめたマガジンです。週一投稿を目標に執筆中。第一章の主人公は、水沢さくらと音村祐仁(ユージン)。それぞれの視点で進行し…
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#長編小説

【連載小説】「さくら、舞う」 3-9 父娘の対峙

この話に繋がる、前々回のお話(第三章#7)はこちら 前回のお話(第三章#8)はこちら ※…

【連載小説】「さくら、舞う」 3-8 誇りを持って生きる人々

前回のお話(第三章#7)はこちら 前回のお話: 18.<さくら>  六人の演奏や歌を聴きな…

【連載小説】「さくら、舞う」 3-5 内側の自分との対話

このお話に繋がるエピソード(第三章#3)はこちら ※さくら→舞→ユージン→悠斗で回してい…

【連載小説】「さくら、舞う」 3-4 二人の距離

このお話に繋がるエピソード(第三章#2)はこちら ※さくら→舞→ユージン→悠斗で回してい…

【連載小説】「さくら、舞う」 3-3 すれ違う想い

前回のお話(第三章#2)はこちら 前回のお話: 12.<悠斗>  まなの誕生日が過ぎ、桜の…

【連載小説】「さくら、舞う」 3-2 血の繋がらない家族

前回のお話(第三章#1)はこちら 前回のお話 11.<ユージン>  ――父親たちの登場は、…

【連載小説】「さくら、舞う」 第三章#1 思わぬ再会

前回のお話(第二章#4)はこちら ここまでのお話(#1~#8) 9.<さくら>  麗華ちゃんたちの家に出入りするようになって二ヶ月近くが経った。私の絵は相変わらず進歩がないが、サザン×BBの音楽を間近で聴く機会が増えたからか、はたまた彼らの明るさに影響されてか、以前よりは自分に自信が持てるようになった氣がしている。そのせいか、オーダーメイドで請け負っている絵の注文も少しずつ増え、収入もアップしている。麗華ちゃんたちには本当に感謝している。 ◇◇◇  今日は、久しぶ

【連載小説】「さくら、舞う」 #2-4 娘を思う氣持ち

前回のお話(第二章#3)はこちら 前回のお話: 7.<悠斗>  めぐの帰宅を待って体操ク…

【連載小説】「さくら、舞う」 #2-3 新しい暮らしの始まり

前回のお話(第二章#2)はこちら 前回のお話: 5.<悠斗>  ここらで、おれとマナとの…

【連載小説】「さくら、舞う」 #2-2 鈴宮家の秘密

前回のお話(第二章#1)はこちら 前回のお話: 3.<悠斗>  孝太郎さんの時は、希死念…

【連載小説】「さくら、舞う」 第二章#1 信じてきたものが揺らぐ時  

<第二章の登場人物紹介> 前回まで(第一章)のお話: 第二章 1.<悠斗>  今日も氣持…

【連載小説】「さくら、舞う」 #4 生演奏を聴きながら……

前回のお話(#3)はこちら 前回のお話: 7.<ユージン>  年始の音楽イベントにいくつ…

【連載小説】「さくら、舞う」 #3 好きな人のために

前回のお話(#2)はこちら 前回のお話: 5.<ユージン>  女性陣がスタジオを出て行っ…

【連載小説】「さくら、舞う」 #2 歌の力を信じて

前回のお話(#1)はこちら 前回のお話: 3.<ユージン>  その後、さくらさんが画家をしていること、売れずに苦労していること、父親とはずっと会っておらずどんな人かも忘れかけていることは教えてもらった。しかし情報はそれだけで、二時間ほどいたうちの大半はオレと麗華さんのおしゃべり。さくらさんはそれを聞くだけだった。向こうがそれを望んでいたのが最大の理由だが、さくらさんの口数の少なさには正直びっくりした。  彼女の背中を見送りながらその話をすると、麗華さんは「やっぱり?