はこふぐ

主にインディーズのミュージシャンの音源を紹介するブログです。音楽の専門的な知識はなく、ただ印象を書いただけのものです。

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最近の記事

射守矢雄と平松学「センボウノゴウ」

1 small world 2 Gyaspi 3 dissound the blues 4 Mrs.JASCO 5 B-teamのテーマ 6 センボウノゴウ 7 KING 8 ドサンポ 9 core mode 10 octopus 11 Robin popinica 12 Men who work alternately   2015年発売のアルバム。 ブッチャーズの射守矢さんとfOULの平松さんの二人組。2ベース+バスドラのバンドですが、アルバムでは小松さんをはじめゲス

    • COLOR FILTER「sleep in a synchrotron」

      1.Star Above You 2.Children Of Summer 3.Sad Grey Sky 4.Sattelite Of Love 5.Sleep In A Synchrotron 6.Let Me Sleep 7.New Words 8.Lullaby    COLOR FILTERは男女2人組のユニット。 音楽性はのちに様々と変化していくが、98年に出たこの1stはアンビエントやシューゲイザー、後のエレクトロニカへと繋がる当時のクラブミュージックなどの要

      • Hot Toasters「felucca」

        01.  Jelly Fish 02. 夏の王国 03. 理由は誰も知らない 04. 楽園のMilk 05. 雪渡り 06. Peach Melba 07. 桐の燭台 08. Fly with Jinn 09. felucca 10. 祝祭の日 11. 雨が過ぎるまで 12. Open the Sesami 13. 星空の少年   2018年発売。25年ぶりの2ndアルバム。といっても1stが出たあとバンドが活動休止するまでの数年の間に録りためた曲のお蔵出しといった内容。

        • HOT TOASTERS「Creek Dust」

          1.Fish+Doctor 2.雪渡り 3.楽園のMilk 4.Hop Hop Hop 5.瞳の中の葡萄 6.Sha-La-La 7.Indian Summer 8.Who Is To Take The Blame? 9.月と酸だけが知っている 10.Anarchy In The UK 11.Parade     94年に出たHOT TOASTERSの1stにして、長らく唯一のアルバムだった作品。 ロック、メタル、ジャズ、ファンク、スカなどなど様々なジャンルの音楽が混ざ

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        • bloodthirsty butchers
          3本
        • オルタナティブ
          3本
        • 電子音楽
          2本
        • 弾き語り
          4本
        • 滝沢朋恵
          10本
        • その他の短編ズ
          17本

        記事

          SOSITE「LUNCH OF THE DEAD」

          1 ランチ・オブ・ザ・デッド 2 不透明びより 3 野花 4 マターリング 5 日暮れに舞って 6 めざまし 7 郷 8 クラッシュド 9 糸電話     bloodthirsty butchersの小松さんとかくら美慧さんの二人組、SOSITEの3rdアルバム。 2019年発売。 このアルバムのあとベースが加わるので、二人体制では最後の作品。 エンジニアはツバメスタジオの君島さん。   不穏で埃っぽい空気の舞うなか幾つかの情景がささやかれる①から始まり、全編を鉄っ

          SOSITE「LUNCH OF THE DEAD」

          鈴木常吉「ぜいご」

          1 疫病の神 2 アイオー夜曲 3 くぬぎ 4 アカヒゲ 5 サマータイム 6 ワーリー・ブルース 7 目が覚めた 8 石 9 藪 10 ミノ君 11 煙草のめのめ 12 父のワルツ 13 思ひで 14 お茶碗     2020年に惜しくも亡くなった鈴木常吉の2006年発売のアルバム。 ギターとアコーディオンの弾き語り、また全編に渡ってホーンの音色が印象的で、ライナーに書いてあるように、男の悲しみに満ちた作品。 暗く、哀愁漂い、だけどもただ

          鈴木常吉「ぜいご」

          滝沢朋恵「AMBIGRAM」

          2023年末発売。滝沢朋恵4枚目のアルバム。 AMBIGRAMというタイトルを見たときは、ambientとインスタとかのgramを合わせた造語なのかなと思ったが、調べたらデザイン系の用語のようだ。     1 春風 しんとした空気に叙情的なギターの旋律が響く。記憶の風景をじっと追って眺めているような視点の曲。これは滝沢朋恵の曲に共通したものだけれど。 サビのコーラスはメインの歌声に合わせるというより、それぞれ孤立した歌声が重なり、呼応しているようにも聴こえてくる。

          滝沢朋恵「AMBIGRAM」

          いぎなり東北産の曲

          いぎなり東北産は2015年に結成された東北出身9人組の女性アイドルグループ。 自分はほんの3、4ヶ月前にこのグループを動画で見て、なんかみんなめっちゃ歌うまくないか?と興味を持ち、曲もいい曲ばっかだなと動画を漁り、なんかメンバーも変な奴ばっかでおもしろいなーとすっかりハマってしまった。 CDも買ってみようかと思ったが、好きな曲がバラけてる感じだったので、spotifyで聴いてみて特に好みだった数曲の感想。     ・天下一品~みちのく革命~ たぶんデビュー曲。勢い

          いぎなり東北産の曲

          Hitomi Moriwaki「Subtropic Cosmos」

          2022年配信にてリリース。レコードも出るらしい。 幾何学模様というサイケバンドのメンバーが運営するGuruguru Brainというレーベルからのリリース、幾何学模様のメンバーのHideki Urawaがプロデュース、とのこと。 サウンドのほうは、直近の短編ズやひとみナルド、森脇ひとみのサウンドクラウドなどをチェックしている人なら馴染みのある、電子音の飛び交う浮遊感のあるサウンド。 1. Yu Yu Familia アフリカンなリズムに電子音とチャイナっぽい効果音が絡む。

          Hitomi Moriwaki「Subtropic Cosmos」

          吉村秀樹「Selected Solo Works」

          2015年7 e.p.から発売。bloodthirsty butchersの吉村秀樹のソロ音源を集めた作品。ファンからするとレア度が薄く選曲に不満は残るものの、パンク・ハードコアから始まったブッチャーズをオリジナルな存在であらしめた哀愁や憂鬱、繊細な心の動きといった側面をよく感じられる作品。特に2曲目、4曲目はブッチャーズと共に聴き継がれてほしい吉村秀樹の素晴らしい楽曲。 01 5月 1999年に出たブッチャーズトリビュートアルバム「We Love butchers」に収録

          吉村秀樹「Selected Solo Works」

          神田さやか「欠片の方」

          2017年発売の自主製作CD-R。 前作より曲もギターも歌声もすべてのクオリティがグッと上がった作品。ギターと歌声、それに音の隙間の無音さえも美しく鳴り響く、淡く儚い世界。 01 がらんどう がらんどうのなかで静かに響いているような音にじっと耳を傾けたくなる曲。 02 オーストラリアより ハミングが歌声へと変わっていき、曲に惹き込まれていく。透き通った歌声を堪能できる曲。 03 6月6日の曲 軽快なギターに歌声が空の向こうから降り注ぐような穏やかで美しい曲。 04 か

          神田さやか「欠片の方」

          神田さやか「山を見る係」

          2015年に出た自主製作のCD-R。 神田さやかはクラシックギター弾き語りのアーティスト。少ない音数と強弱によって作られ、沈黙さえも曲に取り込んでいるような淡い楽曲と、一聴しただけでハッと胸を打ち聴き入ってしまう静謐で美しい歌声が魅力的。 今作は楽曲のクオリティ自体はそれほど高いとは思わないが、彼女の魅力と独自の世界はすでに存分に表れていると思う。 01 川 穏やかな調べに透き通った歌声が加わり静謐な世界観に惹き込まれる。穏やかな川の流れに美しい歌声が舞っているよう。 0

          神田さやか「山を見る係」

          アルプス「アルバム」

          2013年いいこレコードから出た1stアルバム。 アルプスは女性二人組のユニット。アコギ、銀盤ハーモニカ等による演奏と二人の美しい歌声から作られた楽曲は、しんとした空気のなかにつぶやかれる言葉のように、静かに胸に沁み入ってくる。 唯一のアルバムである今作も、しんみりとした雰囲気が聴く側の心にも浸透してくるようで、心地よく耳を澄ませてしまう。何か大袈裟な形容詞をつけて語るようなものではなく、目新しいものがあるわけでもないけれど、気付いたらそこに戻ってしまうような安心感と色褪せな

          アルプス「アルバム」

          Harp On Mouth Sextet「襲乃音色」

          2010年imagined recordsから発売された3rdアルバム。 Harp On Mouth Sextetは和楽器を用いずハーモニカと電子楽器によって、雅楽とエレクトロミュージックを融合させたアーティスト。ライブの際の独特の衣装など、コンセプチュアルな色の強いグループ。 本作もそんなこのグループの特色が詰まっていて、既存のダンスミュージックにアジャストしながらも独自の世界観を持った作品。 01 神鐘正律 エレクトロニカ風のサウンドにハーモニカとビートが加わり昂揚感を

          Harp On Mouth Sextet「襲乃音色」

          滝沢朋恵「amphora」

          2018年HEADZから発売された3rdアルバム。 ゲストも数人参加しているけど、全体を通してガランとした部屋に残響が広がっているような空気感がとても美しい。背後のノイズ的なざわめきが曲の持つ静寂さを惹き立てているように感じる。無機質な音とクラシックギターの叙情性を両立させる音の細部までのこだわりは、録音・マスタリングを担当した君島結の力が大きいと思う。聴けば聴くほど惹かれる、現在までの最高傑作だと思うアルバム。 1. すがた 静かなざわめきから曲に入る魅力的なオープニング

          滝沢朋恵「amphora」

          tachyon「OIL」

          2017年末か2018年初頭に出た滝沢朋恵の別名義でのCD-R。特にクレジットなしの5曲入り。滝沢朋恵の前衛サイドの作品。 1. 長尺の曲。Delayさせまくりな実験音楽という感じ。 2. 不穏で神経質なノイズの響きが印象的な曲。イレイザーヘッドや反撥を思わせる、昔の不気味な白黒映画に流れていそうな雰囲気。4:50位のずっとノイズで掻き消されてた裏で流れてるビートがフッと現れるところが心地よい。 3. 高速ビートに乗せて踊りまくるような、普通にクラブで掛かっててもおかし

          tachyon「OIL」