神田さやか「欠片の方」
2017年発売の自主製作CD-R。
前作より曲もギターも歌声もすべてのクオリティがグッと上がった作品。ギターと歌声、それに音の隙間の無音さえも美しく鳴り響く、淡く儚い世界。
01 がらんどう
がらんどうのなかで静かに響いているような音にじっと耳を傾けたくなる曲。
02 オーストラリアより
ハミングが歌声へと変わっていき、曲に惹き込まれていく。透き通った歌声を堪能できる曲。
03 6月6日の曲
軽快なギターに歌声が空の向こうから降り注ぐような穏やかで美しい曲。
04 かむいみさき
寂しげでしんみりとした曲。終盤に掛けて強く訴えかけるような曲調になっていく。
05 欠片の方
ゆったりと静かにエモーショナルな曲。欠片の方というタイトルも素晴らしい。
06 緑の家
穏やかな日差しを感じる旋律に内省的な歌が乗った曲。
07 アンサー
ジャンプスの鈴木良典作曲の曲。美しい旋律と歌詞と歌声、全てが胸にまとわりついて魅了される曲。
08 突風
突風めいた旋律が吹いては弱まり景色を描いている曲。
09 灰の山
沈黙を音で表現しているかのようで、静謐で美しく、ただただ聴き入って曲のなかに吸い込まれていく特別な空気を持った名曲。
10 瞼がとんでいっちゃった
ユーモラスでアップテンポな曲なのだが、歌声が美しくて聴き入ってしまう。
11 最後の情念
テニスコーツの植野隆司作曲の曲。他の曲とは毛色の違う、人情味というか、昭和感のある曲。
12 手と手
かすれ気味の歌声が美しく振動する曲。
13 祈り
歌声もあいまって全ての曲に祈りのような要素があるのだが、タイトルのせいか、より天上に捧げているように響く曲。