インド麦茶

@デリー駐在。インドの社会文化分析を気ままに投稿しています。 デリーを拠点にあちこち出張✈️ /インドから見た日本/日本から見たインド/対インド民マネジメントと企業社会文化論を本に纏めるのが駐在中の目標です📚無言フォロー歓迎

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マガジン

  • インド民の代表的言い訳とその対応

    『インド民の代表的な言い訳とその対応』として過去に投稿した計3回の投稿(1万4926字)を纏めた読み切りパッケージを、無料で公開しています。 インドとそこに住む人々と接する中で我々が驚くのは、彼らの「言い訳」の多様さや巧みさです。このパッケージでは、彼らの代表的な「言い訳」の構造をその心理や文化的背景から理解し、交渉相手・部下上司・事業者として次々と登場するその言い訳にどのように対処していくのか、具体的な方針やフレーズを交えて解説しています。

  • 『インドでお腹を守る極意』パッケージ

    『インドでお腹を守る極意』として過去に投稿した計3回の投稿(1万7866字)を纏めた読み切りパッケージです。日本人としてインドに行って何よりも心配なのは「食」そして「お腹の調子」かと思います。私もお腹が弱く、何年生活しても常に食べ物とお腹の調子の心配は尽きません。そんな自身の体験も踏まえて、インドを旅行をする方やインドで生活を始める方が参考にできる実践的なノウハウを解説しています。 「そもそもなんでインドはこんなにも不衛生なのか?」、そんな疑問も抱く方もいると思います。投稿の中ではその背景を理解するため、ノウハウと合わせてインド社会・文化についての解説も織り込んでおります。

  • インドに着任したらどうするか(総集パッケージ)

    『インド着任の手引き』として過去に投稿した、計6回の投稿(3万3450字)を纏めた読み切りパッケージです。インドに着任することになったビジネスマン、それに帯同することになった家族の皆さん向けに、私自身やこれまでのインド経験者が直面してきた問題・課題・解決案を解説しております。内容は(仕事編)と(生活編)に分かれており、それぞれの面でインドを生き抜く知恵やヒントを現場目線を重視して提供しています。 実際に着任者としてインドの地を踏まない方々にとっても、インド及びインドの人々とビジネスを始めるにあたって、現地がどのような状況になっているのか、その背景にはどのような文化や生活があるのか理解するために有益なコンテンツになっています。

  • インドに着任したらどうするか(生活編パッケージ)

    『インド着任の手引き』として過去に投稿した(生活編)計3回の投稿(1万8031字)を纏めた読み切りパッケージです。インドに着任することになったビジネスマン、それに帯同することになった家族の皆さん向けに、私自身やこれまでのインド経験者が直面してきた問題・課題・解決案を解説しております。特に、赴任者と共にインドでの実生活を送る家族の皆さんに、インドを生き抜く知恵やヒントを生活者の目線を重視して提供しています。 実際に着任者としてインドの地を踏まない方々にとっても、インド及びインドの人々とビジネスを始めるにあたって、現地がどのような状況になっているのか、その背景にはどのような文化や生活があるのか理解するために有益なコンテンツになっています。

  • インドに着任したらどうするか(仕事編パッケージ)

    『インド着任の手引き』として過去に投稿した(仕事編)計3回の投稿(1万5419字)を纏めた読み切りパッケージです。インドに着任することになったビジネスマン、それに帯同することになった家族の皆さん向けに、私自身やこれまでのインド経験者が直面してきた問題・課題・解決案を解説しております。特に、インドの職場で働く方々に対して、インドを生き抜く知恵やヒントを現場目線を重視して提供しています。 実際に着任者としてインドの地を踏まない方々にとっても、インド及びインドの人々とビジネスを始めるにあたって、現地がどのような状況になっているのか、その背景にはどのような文化や生活があるのか理解するために有益なコンテンツになっています。

最近の記事

  • 固定された記事

インド民の代表的言い訳とその対応 ①

インド民はとにかく何かにつけて「言い訳」を唱えてくる。まず、インドに着任してイライラするのはこのインド民のコミュニケーションモードである。これはインド民の自己防衛本能の一種であるが、実際に部下や取引相手として対峙した場合にはなかなか手ごわい。その結果、彼らとの議論が面倒臭くなり、適当にやり過ごし、こちらが相手の主張を飲み込んでしまった場合、インド民は、「やはり俺が正しかった」と本気で思いこむ。よって、議論や責任を有耶無耶にすることは、長期的に見れば相互に誤解を生むことになり、

    • 先に知っておきたかったインドの輪郭 1/3

      日本人の「インド」に対しての理解は、良くも悪くも様々な幻想や誤解を含んでいる。一応はアジアの括りの中に入っているので、中国、タイ、その向こう側の延長線のアジアの国と思いがちだが、多少なじみのあるそれらの国とは全く異なる世界がそこには広がっている。 そんなインドの報道や解説は、インドの経済成長と共に日本でも徐々に増えてきた。しかし、それと同時にいくつかの重要なことが、様々な理由からハッキリと解説されずに放置されている感がいなめない。実際に現地で暮らし始めると、割とすぐに気づく

      • 「インドの呪い」を避ける方法 ~ ビジネスマンがインドで「退化」しないために (2/2)

        (今回の投稿は、前回の投稿の続きです。インドでの仕事や生活を経て、自分の仕事観・身体的健康・人間への気遣いなどの複数の能力が退化してしまう現象を、「インドの呪い」と名付け、特に深刻な次の三つの呪いについて解説しています。 呪い① 自身の‘‘インド民‘‘化 呪い② 健康状態の劣化 呪い③ 家族関係の悪化 今回は、②と③に関しての投稿となります。)

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        • 「インドの呪い」を避ける方法 ~ ビジネスマンがインドで「退化」しないために (1/2)

          インドは多くの外国人が好んで住もうとする地域ではないが、これからの世界経済を考えた時に台風の目になる経済圏だ。ここでの仕事・生活を経験し、ビジネスマンとして成長するメリットは非常に大きい。 しかし、インドの波にも揉まれて仕事・生活するなかで、ビジネスマンとして「成長・進化」していくとともに、実は様々な面で「退化」する可能性もあることに気付き、危機感を覚えた。その影響はインドを離れてからも長期的に仕事のパフォーマンスや人間性に及ぶので、それを「インドの呪い」と呼称したい。今回は

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        インド民の代表的言い訳とその対応 ①

        マガジン

        • インド民の代表的言い訳とその対応
          3本
        • 『インドでお腹を守る極意』パッケージ
          3本
          ¥600
        • インドに着任したらどうするか(総集パッケージ)
          6本
          ¥800
        • インドに着任したらどうするか(生活編パッケージ)
          3本
          ¥600
        • インドに着任したらどうするか(仕事編パッケージ)
          3本
          ¥600

        記事

          「インド」に起因するストレスの分析とその軽減方法-②

          前回の投稿では、心理学のアプローチを用いて「インド」に起因するストレス反応が発生するプロセスを、①ストレッサー、②その認知、③ストレス反応、という三つの要素に分解した。この分析により、インドに起因するストレスを、「①公平・平等という倫理感が乏しいインド社会及びインド民に対して、②我々日本人は、自分達が至高だと信じていた倫理感が尊重されていないと「認知」してしまうため、③インドからストレスを感じてしまう」、と構造化できた。 次はこのインドストレスにどのような手法を用いて対応で

          「インド」に起因するストレスの分析とその軽減方法-②

          「インド」に起因するストレスの分析とその軽減方法-①

          誰が最初に言い始めたか分からないが、インド駐在員にはいわゆる、「インドイヤイヤ期」と呼ばれる現象が存在する。インドに駐在・帯同した日本人がインドの何もかもが嫌になる現象のことを半ば自虐的にそう呼んでいる。もちろん各国の駐在生活にそれぞれの苦労があるが、インドでは幼児のイヤイヤ期さながらに、インド民の態度も、インドの食や気候も、インドの法律や制度も、インドの何もかもが何故か嫌になり、無性に腹が立つ時期がある。今回は、インド駐在中の自身の学びから、インドストレスの本質とは何に依拠

          「インド」に起因するストレスの分析とその軽減方法-①

          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(生活編-3/3)』

          (今回の投稿は、「着任の手引き」生活編②の続きですが、こちらの記事単体だけでもお楽しみいただけます。) 前回までの投稿で、インドで生活するための心得とインドの「医食住」の「医」を説明した。今回はシリーズの最後として「食」・「住」に関してインドの実態に触れながら、日本人がインド生活をできるだけ快適に過ごすためのポイントを紹介していく。

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(生活編-3/3)』

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(生活編-2/3)』

          (今回の投稿は、「着任の手引き」生活編①の続きですが、こちらの記事だけでもお楽しみいただけます。) インドの「医食住」について インド生活における衣食住は、「医食住」と表現したほうが、その重要な項目を順番通り表している。まずは直接命に関わる医療体制や健康が最も重要だ。子供がいる家庭や年配の駐在員はこの課題にどのように対応していくかが駐在生活とその後の人生を大きく左右する。駐在を経て病気になってしまっては元も子もない。次に、インドの食はストレスの大きな原因である。インドの食

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(生活編-2/3)』

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(生活編-1/3)』

          インドでの生活は日本で生まれ育った一般的な日本人にとって、不便さや不快さが他の国での生活と比べて激しい。日本を含めた外資企業のインド駐在員に対して支給されるハードシップ手当も他の国・地域と比べて非常に高いランクに位置しており、簡潔に言えば、「お金を積まれない限り住みたくない国」と評価されている。インドに着任してインドが持つ不便さや不快さに対してゼロから取り組むとすれば、それは単なるお金と不快さ・不便さの交換であるばかりか、日本企業が支給している手当と、駐在員が直面するインドの

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(生活編-1/3)』

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(仕事編-3/3)

          (今回のNoteは、前回の投稿、インド『着任の手引き(仕事編)①』とインド『着任の手引き(仕事編)②』続きです。全体で7つある項目の内、⑤~⑦を今回の投稿で説明しています。)

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(仕事編-3/3)

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(仕事編-2/3)』

          (今回のNoteは、前回の投稿、インド『着任の手引き(仕事編)』の続きです。全体で7つある項目の内、②~④を今回の投稿で説明しています。)

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(仕事編-2/3)』

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(仕事編-1/3)』

          インドに着任して何から手を付けて行こうか。 着任前はこのように考えるかもしれない。しかし、インド駐在においてそのような悩みは一旦忘れていい。ほとんどの新着任者にとって、まず初めにやらなければならないことは事業の「止血」である。我々日本人の目線から見て、美しくオペレーションが回っている会社や様々な計画が予定通りに進んでいる事業などは、まずありえないと思っておいたほうがよい。これまでのインド駐在経験の中で数えきれないほどの日本企業の駐在員と交流しているが、エクセレントカンパニーと

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          インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(仕事編-1/3)』

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          インドでおなかを守る極意と、インド的「下請け文化」の考察-3/3

          (今回の記事は、前回の投稿、インドでおなかを守る極意「習慣編」、「道具編」の続きですが、インド的「下請け文化」の考察に関する単体投稿としても完結しています。) なぜインドはこれほどまでに衛生管理が困難なのだろうか。その大きな理由の一つは、インド的「下請け文化」である、という仮説を置きたい。この文化はカーストという宗教的背景が存在するヒンドゥー教徒に限らず、イスラム教徒や仏教徒も含めて、宗教に関わらずインドの社会・組織文化として地域と人心の隅々に浸透している。インド的「下請け

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          インドでおなかを守る極意と、インド的「下請け文化」の考察-3/3

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          インドでおなかを守る極意と、インド的「下請け文化」の考察-2/3

          (こちらの記事は、前回の投稿の続きとなります。インドでおなかを守る極意「習慣編」は、こちらの①の投稿をご覧ください)   今回紹介するのは、インドでおなかを守る極意「道具編」である。 日本には素晴らしいグッズが揃っており、か弱い異邦人の我々も文明の利器を使ってインドの環境を制し、おなかを守ることができる。「道具を使った守り」に共通する特性は、もしもの時、その道具はあなただけでなく同行者も守ることができる点である。仮に同行者の具合が悪くなった場合、結局あなたの予定も崩れること

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          インドでおなかを守る極意と、インド的「下請け文化」の考察-2/3

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          インドでおなかを守る極意と、インド的「下請け文化」の考察-1/3

          インドは、衛生環境の悪さで世界にその名をとどろかせている。 実際にインドに来たことのない人間でさえ、「インドは汚い国である」という認識を持っている。現場を知らない見解や偏見は最も避けるべきものだが、私も実際インドに住んでみた結果、残念ながら日本人の視点から見て「インドは汚い」という感覚は正しいと言わざるを得ない。もちろんデリーやムンバイなどの大都市には、極めて限られた小ぎれいな地域が存在するが、そういった大都市ですらお世辞にも衛生環境が良いとは言えない。ましてや、地方都市や農

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          インドでおなかを守る極意と、インド的「下請け文化」の考察-1/3

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          インド民の代表的言い訳とその対応 ③

          (以下は、以前投稿したこちらのコラム①、②の続きです。前段の議論はそちらをご覧ください。) 四つ目に紹介するインド民の代表的な言い訳論法は、④因果改謬:Elaborate wrong route course である。 これは、因果関係のないことを、さも原因・理由かのように使って説明を行い、責任や追及を回避する方法であり、前出の三つと比べて、「偽り」の要素を含むという意味で悪意がある論法だ。彼らも、元々の問題の責任に加えて、自分が嘘をついた責任まで取らされないように、分か

          インド民の代表的言い訳とその対応 ③