うんこに日本の未来を見た話。
いなつち☆稲田智 です。
さて、みなさん、「うんこ」と言えば、何を思いうかべるでしょうか?
きたない、げひん、くさい
そう、大変ネガティブな印象を持つのではないでしょうか?
かくいう私も、便器は何も見たくないので、一見もせずに水を流してしまう派です。
しかし、うちの息子(というか子供全員)うんこ大好き。
ちょっと目を離すとすぐうんこうんこ言います。
思い起こせば、私も子供のころは、家がボットン便所で、バキュームカーが来ると、うんこうんこ言って騒いでたなと。
つまり、子供とうんこは相性がいい。
なぜ子供はうんこに興味津々丸なのか、そのうんこ観を明らかにするため、少し前に話題になった
「うんこミュージアムTOKYO」
に行ってみることにしました。
合言葉は、MAXうんこかわいい。
お台場のダイバーシティ東京へ。
写真には写っていませんが、すごい人です。
みんな、うんこ詣でをしている、そんな風にも見えました。
入り口にはこんな看板が↓
「うんこがカワイイってどういうこと?」
テンションが高い係員さんに案内されるがままミュージアム内に入っていきます。
最初に案内されるのはここ
「MY UNKO MAKER」
案内されるがままに座ります。ここ、見ず知らずの複数グループが一度に案内されるので、最初座って写真撮るのとかはみなさん恥ずかしいのか躊躇しているようでした。
恥ずかしさを押し殺して記念撮影していると...
ピロロロンみたいな音とともに
便器の中にカラフルうんこが出てきました。
そして係員さんが棒に刺してくれます。
あ、なんかたのしい!
なんだろう、便器に座ってる姿を写真で撮ったあたりから急にそれまでの「律していた大人な自分」が「自由なこどもの自分」に解放されたような気分になります。
そしてここからは
「ウンスタジェニック」 エリア。
ふつうのSNS映えでは満足できない人たちの心を満たす、フォトジェニックな空間。飛び交うシュールなうんこやカラフルに光り輝くうんこなど、さまざまなうんこを撮影してみましょう。
※公式HPより
きたないイメージのうんこ観と真逆の発想です。
あのうんこと「インスタ」とは!
属性が真逆すぎてビビります。
さきほどのMY UNKO MAKERでこどもの自分に解放された私は、生まれてはじめて、ジャンプ中の写真を撮るという変なテンションになってしまいました↓
たのしー!うんこスイーツ!↓
ほかにも大きなうんこオブジェとかありました↓
次に向かったのは
「ウンテリジェンス」 エリア。
このアカデミックなエリアは、あなたの知的好奇心を刺激すること間違いなし。著名人の描いたうんこを鑑賞したり、自分のうんこを描いたり、世界のうんこグッズを眺めたりできます。
知的です。
世界中でうんこは楽しまれているんだなと感慨深く鑑賞しました。
特に気になったのはアメリカのこちら↓
なんとうんこラジコンです。
リモートコントロールできるうんこラジコンカー。前方に進むことはもちろん、360度回転し、おならを出すためのサウンドシステムも搭載しています。ぜひご友人とうんこレースをお楽しみください。
前に進むだけでなく、回転もして、さらにおならを出すサウンドシステムも搭載しているとのこと。
いや、おならはうんこから出ないけどね、っていう無粋な突っ込みはおいといて、ひいき目に見ても秀逸です。
それ以外にも、自分でうんこを描けるコーナーもありました。これはホワイトボード素材の便器を模した壁面にペンで描くのですが、しょぼいうんこだと、トイレットペーパーで他人に消されて上書きされてしまうシステムのようでした。
したがって、自分の描いたうんこを残したい場合は、消すのは惜しい!と他の人に思わせるぐらいの作品にしなければなりません。
そこで私もがんばって写実的なうんこを描いてみました↓
もし私のうんこがまだありましたら、ツイッターなどで教えてもらえるとうれしいです!(笑)
そのほかにもいろんなエリアがあったのですが特に気に入ってしまったのが
「うんこ白羽どり」
上から落ちてくるうんこを瞬時に両手でとるというゲームです。
▶️ボタンを押して見てみてください。
これが結構難しく、うんこを取れると、まわりのお客さんから、「おおーー!」と歓声があがるほどの困難さになっております。自分の反射神経を再確認した次第です。
さらに
「うんこシャウト」
▶️ボタンを押して見てみてください。
生きてるって感じがします。
こんなに大声で「うんこー!」と叫ぶことはもう一生ないだろうなと、大変貴重な経験ができたと思います。ストレス発散に超おススメです。
ほかにもクソゲーセンターとかここで紹介できないエンタメがありました。
うんこミュージアム、入場料も結構高めで、中も狭いのですが、じゅうぶん楽しめる内容でした。
*
で、家に帰ってからこのうんこミュージアムのコンセプトなどが気になって調べていると、こんな記事を見つけました↓
小林の嫌いな言葉は「既存の価値観」だ。「うんこの表面的な面白さだけを捉えると失敗する」と分析し、「世界観を変える体験」を提供するのにうってつけのテーマと考えた。
日本にはエンタメが足りないという問題意識をもった小林さん。そして既存の価値観を変えるため、あえてうんこのイメージの真逆をいく「カワイイ」「インスタ映え」「おしゃれ」といううんこ観を形成し、
うんこを解放する
というコンセプトにしたそう。なんて崇高なうんこ観でしょう。
*
うんこミュージアムとそのコンセプトをみて感じたことがあります。
それは、大人が偉くて、子供はバカなことやっているのか?ということです。私はむしろ逆で、子供が興味を示すものこそが正しいのだと思います。
なぜなら進化論的に、生物はどんどん進化していて、そうすると、古い世代より、新しい世代の方が遺伝的に優れた生物であると言えるからです。
つまり既存の価値観にとらわれていては進化がとまってしまう。
昭和の時代は正しかった人間による単純作業は機械やAIに置き換わり、令和の時代は何を生業にするのか?それはまさにエンタメなのだろうなと。いかに人生を楽しむか、そこに向かっているのだと思います。
人間が進化し、時の流れに適応していく。
子供がうんこに興味津々で、うんこを全力で楽しむ。
その姿はこれからの明るくて楽しくてワクワクする、そんな眩しい日本の未来を示唆しているように思えてならなかったのです。
おわり。
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