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子供がおもちゃを片づけるようになるたった1つの条件。
またか。仕事から帰ってきてリビングに入ると、泥棒にでも入られたのかと見紛うほどの、レゴ、レール、ミニカー、にゃんこ、ダンボールの切れはし、粘着力のなくなったテープ、謎の剣、謎のかけら・・・
どういうわけかどっと疲れを感じるおもちゃの町に帰ってまいりました。
こんにちは。子供がいても部屋をきれいにしておきたい ミニマリストの いなつち☆稲田智 です。
子供の仕事は遊びです。当然、部屋はおもちゃで散らかりますよね。子供部屋を用意していても、みんなが集まるリビングの居心地がよく、おもちゃをリビングまで持ってきて遊びます。
よって、リビングがおもちゃで超絶散らかります。遊び終わったら、きちんと片付けてくれれば全く問題ないのですが、たいがい片付けないですね。
同じ悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
で、今回は私が各方面からノウハウを収集し、実際にやってみて効果があった「たった1つのおもちゃの片づけ方法」をお伝えしたいと思います。
子供がおもちゃを片づけるようになるたった1つの条件。それは、
おもちゃの住所を決める。
ただこれだけです。
子供に限らず、人は曖昧な指示では何をしたらよいかわかりません。
「片づけなさい!」
と言うだけでは、そのおもちゃを「どこに」片づけたらよいのかわからないのです。なので、「どこに」片づけるべきかを明確にする、つまり「住所を決める」必要があります。
では、「住所を決める」とはどういうことでしょうか?
おもちゃを片づけるとき、物によって買ったときの箱に入れたり、おもちゃ用に用意した箱に入れたり、袋に入れたりいろいろするかと思います。
ですが、それだとそのおもちゃの「住所」が決まっていないのです。
例えば、レゴブロックがあり、その片づけ先がおもちゃ箱だとします。一見そのおもちゃ箱が住所に思えるかもしれませんが、残念ながらそのおもちゃ箱は「移動可能」です。
子供はおもちゃ箱ごとリビングに持ってきて全開にひっくりがえしたり、あたまに被ったり、箱に入って船にしたりします。
ですから、おもちゃ箱自体も一つのおもちゃであり、移動体なのです。移動体である以上、それは住所にできません。
子供はレゴブロックをおもちゃ箱に入れることまではできるかもしれませんが、そのおもちゃ箱がどこにあるべきかがわからないので、片づけのゴールにたどり着けないのです。
では、どうすれば良いかというと、
「おもちゃ」と「地球」をひもづける。
のです。
地球上のただ1つの固定地点をおもちゃの住所として割り当てます。
つまり、こういうことです↓
レゴの住所にする床に、レゴの「写真」を貼るのです。子供には「レゴはこの写真の場所に置いてね。」というだけです。これで、レゴの置き場は地球上の1地点に固定されます。
他のおもちゃも同様にします↓
なお、この施策を実行する上で、おもちゃ箱に関してご注意いただきたい点が3つあります。
①写真を貼らない。
おもちゃ箱はただの器であり、なおかつ移動体となりうるため、おもちゃ箱に写真を貼って住所のようにしてはいけません。
あくまでも「おもちゃ」と「地球」を紐づけていることをお忘れなく。ここでは「地球=床」です。
②フタをしない。
フタをしてしまうと、片づけるときに、「①フタを開ける」「②おもちゃを入れる」「③フタをする」と、3アクションになってムダだからです。
1アクションと3アクションの差は想像より大きく、ただでさえ片づけるのが面倒な子供の精神的ハードルが上がってしまいます。
また、フタがあると、パッと見てどこが何の置き場なのか、写真と実態が合ってるのかがわからなくなってしまうのです。
③箱を重ねない。
フタをして箱を重ねることもしてはいけません。片づけるときに、「①箱を取り出す」「②フタを開ける」「③おもちゃを入れる」「④フタをする」「⑤箱を戻す」と5アクションにもなってしまいます。
そもそもこれだとおもちゃの住所をマンションのように立体的に決めなければならず、写真が貼れないです。
このような動作削減は、トヨタ生産方式では、「7つのムダ」というムダ取りのポイントとして重要視されています。今回はその中の「動作のムダ」となります。動作のムダがあると、ムダに時間がかかったり、肉体的・精神的な負担にもなり良いことがありません。
よって、おもちゃ箱を使う場合は、フタをせず、箱を重ねず、ただ置いておくだけにします。考え方をシンプルにすることが重要です。
他にも箱に入らないような、大きなラジオフライヤーとかはこんな感じにします↓
おもちゃ箱には入らないので、そのまま置くことになります。写真を貼って、置く場所を決めます。
子供はラジオフライヤーの荷車に乗って、いろんなところに行ってしまいます。ここを住所にすることで固定のホーム駐車場となるのです。
以上のやり方が基本となります。
なお、「おもちゃの住所を決める」ことに加え、オプション的に実施したほうがより良くなる2つの追加施策がありますので、次にご紹介します。
オプション① エサバケツで逃げを作る。
これまでのやり方で基本的に片づけられるようになるはずですが、そこはやはり人間です。夜遅くなったり、眠かったりして元の住所に片づける気力が出ないときがどうしてもあります。
そんなときの一時的な逃げ道として、「バケツ」をリビングの端っこに用意しておきます。
どうにも片づけが無理なときは、一時的にこのバケツにおもちゃをガサッと入れておき、後日きちんと所定の住所に戻します。
人間完璧ではないので、心のゆらぎをバッファとして受け入れられるようにするとうまく運営できると思います。
我が家では、息子が大好きなスポンジボブのエサバケツ亭になぞらえて、このバケツを「エサバケツ」と呼んでいます。
入れ物はバケツでなくても良いのですが、このラバーメイド社のバケツがかわいいので愛用してます。つや消しグレーに、赤の取っ手がかわいいです↓
オプション② 色を統一する。
我が家では、子供部屋とはいえインテリアの美しさをキープしたいと考えています。
しかし子供が好きなおもちゃというのは、変な色だったり、プラスチッキーだったり、安っぽかったりするものも含みますよね。
そもそも美しくないおもちゃを入手しなければよいのですが、そうもいきません。そこでおもちゃ箱だけでも統一感を持たせています。
BRIO(ブリオ)のグリーンのケースです↓
ブリオの木製列車のデラックス版的なセットについてる箱ですが、実はこれ、箱だけで単体販売しています。このグリーンがかわいらしいので、この箱を10個ぐらい使用しています。並んでいる姿がかわいらしく、統一感があって美しいです。
フタも付いてくるので、フタが未使用でムダになってしまいますが、箱のデザインが秀逸なのでよしとしてます。おススメです。
それと、写真を貼る「テープ」もおもちゃ箱と同じグリーンで統一してます。写真屋さんなどに売っているマスキングテープを使用してます。
並べるとこんな感じ。おもちゃはバラバラでも、インテリアの統一感が抜群です↓
他にも、パシフィックファニチャーサービス(PFS)のショッピングカートのカゴもかわいいです↓
こちらは恵比寿にあるパシフィックファニチャーサービスのパーツセンターで手に入ります。これが並んでいてもかわいらしいと思います。ただし、細かいおもちゃはスキマから出てしまうので注意。
以上2つのオプション施策により、この片づけ方法がさらに現実的かつ洗練されたものとなります。
この方式に切り替えてからというもの、私の息子は以前よりも片づけが苦でなくできるようになりました。
また、うちに遊びにきてくれたお友達のママさんも子供も、どこにどのおもちゃを戻すのか直感的にわかるので、遊んだあと片づけやすいと好評です。
直感的であることは偉大です。
ミニマリストっていうと、独身の方がシンプルに暮らしているイメージが強いかと思います。しかし、こんな感じで子供がいても工夫をすることで、ミニマリズムのDNAは保っていけると実感しております。
ぜひお試しください。
おわり。
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※この方法は、私個人の実体験に基づくものであり、必ず片づけができるということを保証するものではありません。
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