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「できる」訪問看護師に育つ学び方/支援の仕方シリーズ・その1 感じ取り判断する力
「できる」訪問看護師さんなら利用者さん、ご家族だけでなく、お家の外回り、玄関の佇まい、「こんにちわ」と呼びかけた後の返事の様子(間、誰の返事か、声の主の声の表情、トーンなど)、匂いや空気を感じ取り、「おや?おかしいぞ」と直感し、自分の直感を解釈し、何が起きているのかがパッと分かる、あるいは予想できる能力が必要になります。
この能力、どうやって学ぶのか?
実は、この能力の半分は人間に生ま
「できる」訪問看護師に育つ学び方/支援の仕方・シリーズ始めます
看護師さんが「できる」訪問看護師さんに育つために何をどのように学べばいいのか、また「できる」訪問看護師になりたいと思っている看護師さんをどのように支援すれば「できる」訪問看護師に育っていくのかにつての考え方や方法について、日ごろから考えていることなどをシリーズ的,散発的に、記述していこうと思います。にまとめていきたいと考えています。
動機は何か 医療教授システムを考えたり開発したり試験運用した
「できる」医療者に発達する学び方
過去10年ほど「できる」医療者に育つ学び方/教え方について考えたり、試行錯誤したりという活動を続けてきました。
コロナの時代になり対面セミナーが開催できなくなったので毎週火曜日午後9時から1時間程度の勉強会(「できる」医療者に育つ学び方/教え方に関わるテーマで)をずっと続けてきました。勉強会の中で次回の方向づけや参加者に有用な知識を同定し、その週末は次回の準備に当ててきました。
2023
「思い出せない脳」(澤田誠)を読みつつ
本書は久しぶりに本屋で買いました。「本屋で本を買う習慣を再開しよう」とふと思い立ち、本屋で本棚の間をうろつきまわりながら、気になった本を手に取りパラパラとめくり、読んでみようかな、と感じたら買う、という習慣を再開しました。その時は3冊の新書を購入。
1冊は3分の1くらい流し読みして、ブックオフに持ち込む予定。次に手に取ったのが講談社現代新書の「思い出せない脳」(澤田誠)。1度通読し2回目の熟読
iPadの絵描きアプリでZoomのリモート会議を見える化する方法
リモート会議でファシリテーショングラフィックをしていて、「それどうやるんですか?」と聞かれたので、やり方とちょっとしたポイントを書いておきます。
私はリモートでの会議やイベントではZoomを使っていて、Macでメインログインをミーティングに参加もしくは立ち上げて、iPad Proでファシリテーショングラフィック用にログインして会議やイベントでの見える化をしています。
まずはMacでミーティング
ガニェの学習成果の5分類:新型コロナウイルス感染症を例に説明してみます
新型コロナウイルス感染症にまつわる話題を例に、ガニェの学習成果の5分類について説明してみます。
#医療教授システム学
#医療ID
ガニェの学習成果の5分類の説明人はより良く生きるためにいろんなことを知ったり、さまざまなスキルを身につける必要があります。このプロセスを学習と呼びます。
ガニェは学習の種類を5つに分類しました。分類することで学びやすくなったり、教えやすくなるので。
1.言語情
000 医療教授システム学:「できる」医療者に発達する学び方/教え方/働き方(医療教授システム学への招待)200404版 インストラクションの目的
#医療教授システム学
#医療ID
教授システム学の教科書とも言える「インストラクショナルデザインの原理」で勉強を始めて13年が過ぎました。その間、インストラクショナルデザインを使って医療における患者安全や医療者の成長を支援する考え方や方法論を学んできました。フォトの左側は2007年に購入し13年間使い続けてきた「インストラクショナルデザインの原理」です。
今年は医療分野に特化したインスト
「できる」看護師の患者安全の力クイズ 第2問目
#医療教授システム学
#医療ID
「できる」看護師の患者安全能力を表すthink系動詞に該当するのはどれか。すべて選べ。
a. 認識できる(例:カルテを見て患者の病状を認識できる)
b. 理解できる(例:教科書に書いてある事実を理解できる)
c. 説明できる(例:質の高いCPRの要素について説明できる)
d. 判断できる(例:患者を訪室し変化の有無を判断できる)
e. すべて
答え
a,
「できる」看護師の患者安全能力とは
#医療教授システム学
#医療ID
「できる」看護師の患者安全能力についてのクイズです(複数のクイズで構成されますが、ここでは1問だけ取り上げます)。
1.「できる」看護師の患者安全能力(コンピテンシー)に該当するものをすべて選べ。
a. 知識
b. 状況認識
c. 看護技術
d. 仕事の段取り
e. すべて
ヒント
コンピテンシー(「患者安全TeamSimゲームのガイダンス」5ページ)は
「できる」医療者の能力を学ぶために
#医療教授システム学
#医療ID
「できる」医療者、たとえば「できる」看護師の看護実践能力を学ぶため、教えるため、あるいは学習や仕事の経験を通して「できる」看護師に育つ/育てるためにはどのような前作業が必要になるでしょうか?
医療インストラクショナル・デザイン(医療ID)という問題解決の考え方と方法(テクノロジー)を使うと次のように考えることができます。
「できる」看護師は仕事をどうやって
成績90点(100点満点)の意味付け
#医療教授システム学
#医療ID
200125午後、患者安全学習ゲームの教材を使った医療ID勉強会を開催しました。その中で出た話題がこの記事のタイトル。
連続5回の学習セッションがあるとします。各回の終わりにテストを行います(100点満点)。A君は5回のテストで90点、90点、90点、90点、90点を取りました。さて、この学習セッション(5回連続セッション)のA君の出来具合は何点になるでしょ
佐伯 胖「人間を科学する」勉強会のお知らせ
#医療教授システム学
#医療ID
もう何年前から繰り返し視聴しているだろうか・・・。ここ数年はお正月の時期ともう一回、年2回程度視聴するのが習慣になっています。
この講義シリーズは以下から自由に視聴できます(講義ノートもPDFで入手可能)。佐伯胖先生については日本認知学会の紹介をご覧ください。
インストラクショナル・デザインは心理学を背景としているのでなにかの機会に視聴し内容の濃さに
医療教授システムの第一原理はゴールド・メソッドに組み込まれている
#医療教授システム学
#医療ID
1.はじめに この記事ではまずインストラクショナル・デザインの3つの原理と学習者の捉え方(キャロルの時間モデル)の考え方からゴールド・メソッドの特長を点検してみたいと思います。
1) インストラクショナル・デザインの3つの原理は、以下の論文を参照してください。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsise/28/2/28
医療教授システム学のゴール
#医療教授システム学
#医療ID
医療教授システム学はインストラクショナルデザイン(教授システム学)を基盤とする領域横断的なサイエンスであり、以下のゴールを達成することで良質で安全な医療・ヘルスケアの人財的かつ組織的な成長を支援します。
1.医療実践能力を獲得することで自己実現を最大化できる。
2.患者安全を担保する医療実践の手続きを習慣化している。
3.医療実践の手続きと知識セットを