第5回「加害者と被害者が入り乱れる”流動化”が進行中」
〈2つ目のキーワード〉いじめ研究の泰斗、故・森田洋司(鳴門教育大特任教授、大阪樟蔭女子大元学長、大阪市立大名誉教授)は晩年の講演会で、いじめの現状について2つのキーワードで解説した。
一つ目は、「いじめの一般化」。第3回と第4回noteで詳述した通り、学校生活で、いじめがいかに身近にあるかを表す。そして、二つ目は「いじめの流動化」だ。被害者も加害者もぐちゃぐちゃに入り乱れているという。
その事例を、今、急増中の“ネットいじめ”で見よう。
〈ネットいじめ〉今や高校生のほぼ全員