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フランスを通じていじめ問題について考えてみる

今年9月からフランスではいじめ対策の法律が厳罰化され、いじめをした生徒が校長や自治体首長の権限によって強制的に転校させられるようになりました。

きっかけは近年問題になっているSNSいじめです。この問題は何度も自殺にまで発展しており、政府に早急な対策が求められました。日本でもLINEでのいじめが深刻になっておりますが、どの国の人間も本質的にはあまり変わらないのかもしれません。

ヨーロッパではWhatsAppというプラットフォームが良く使われており、私も外国語を練習するためによく使っておりますが、使用感はLINEとそこまで変わらないです。

ただし、ログイン中かどうかと最終ログイン日時が表示されてしまうため(設定で非表示可)、返事を後回しにしたことがばれる仕様になっています。思春期のお子さんは特に繊細ですから、これもいじめのきっかけになりそうです。

ところでフランスが導入した法律ですが、私は日本では成立しないと思います。この法律はいじめが公的に認められた瞬間、つまりは学校側がいじめがあったと宣言した瞬間に適応されます。つまり、日本人の性質上いじめが隠蔽される件数が増える可能性があります。

彼らは1789年の人権宣言より人は法によって平等を保障されているという感覚を強く共有しています。

言い換えれば彼らは人間が自然に持つ善性を信じていません。ですから問題が起きたときはまず法を変えることによって解決を図ります。そして、フランス人は法を重んじるためにこの方法が機能するのです。

それでは日本はどのようにこの問題を解決すればよいでしょうか。私はその答えは子供たちが他者を知る機会を増やすことにあると思います。

例えば政府が親世代との同居を優遇したり、インクルーシブ教育(普通学級で障害を持つ生徒が学ぶ教育)により中学校の一クラスに一人は障害を持つ児童を入れることが有効だと考えます。

私は幼少期祖母と暮らしていましたが、いじめは絶対にしてはいけないと厳しくしつけられました。

また日本人は人種の多様性が少ないため、自分と異なる考え方を持つ相手と交流する機会に乏しいです。そのため、インクルーシブ教育は生徒が多様性を学ぶうえで重要だと考えます。

私たちは外見上の差異が少ない分、相手が自分と同じ考えを持っていると仮定しがちです。私は子供たちを法で縛るのではなく、思いやりを育むことでいじめを減らすべきだと思います。

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