【売れるマーケ】個人商店のネットワーク化で、売れ筋をつかめ!
ある子ども服メーカー&ショップでは、
季節商品の売れ残りが少なく、
非常に効率の良い、生産・販売を実現させています。
つねに商品企画が当たっている、
というわけではありません。
当然、まったく売れない商品もあります。
しかし、
失敗を最小限に抑える手立てを持っているのです。
全国に店舗を持っているからこそ、
できることでもありますが。
このお店は、北海道から沖縄までありますが、
そこに秘密が隠されています。
北と南では、季節にズレがありますよね。
これを利用しているのです。
たとえば、夏物を投入するのは、沖縄からです。
夏が一番早く来ますから、当然です。
そこで、新しい夏物の売れ行きを、
まずは沖縄でリサーチし、その結果をもとに、
九州のお店の商品構成を考えるのです。
沖縄でよく売れた商品は、緊急増産し、
売れなかった商品は、すぐに廃番にしてしまいます。
思い切った決断ですが、
これがもっとも無駄の無い方法なのです。
“売れる確信”のある商品だけを残していくのですから、
これほど効率の良い販売方法はありません。
九州の次は、中国、四国、近畿……最後に北海道となり、
全国の店舗が好成績を上げるのです。
逆に、冬は北海道から始まります。
季節商品を扱っているお店は、
売れるかどうかの判断が非常に難しく、不安ですよね。
季節が先にやって来る地域の売れ筋情報がわかれば、
自信を持って販売ができます。
しかし、大手でもなければ、そんな方法は取れません。
そこで、他地域の同業者と
ネットワークを組んでみてはどうでしょう。
つねに情報をやり取りすることで、
消費者動向がわかり、商品構成にも生かせます。
また、同業者との関係が密になり、
互いに刺激し合い、相談相手もできます。
業界雑誌や業界新聞でも、
流行の“予測”はわかりますが、
同じような状況にあるお店の
“生の声”を聞くことはできません。
ネットワークを作れば、それができるのです。
複雑な消費者の動きを読み取ることができれば、
『売れる商品』だけで商売ができるようになります。