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【マーケ基礎】お客さまの期待は、グレードアップしていく。
お客さまの期待に応えることができ、お店は大繁盛。
常連さんもたくさんできて、将来は安泰。
………と喜んでいても、
そうそうウマくいかないのが、商売というもの。
「このやり方で合っていた」と自信を深めても、
その成功は一時的なもの。
気を緩めず、精進することが肝心です。
………と言ってみても、
それくらいのことは誰もがわかっています。
しかし、わかっていてもやらないから、
たくさんのお店が潰れるのです。
一度成功してしまうと、
「自分には才能がある」と勘違いしてしまいます。
“イケイケどんどん”で、
深く考えることをやめてしまいます。
俺は正しい、確信があると、根拠のない思い込みをして、
失敗すると“客が悪い”と考えるようになります。
こうなると、お店が潰れるのも時間の問題です。
常に謙虚であり続けることを忘れてはいけません。
精神論はさておき、一度繁盛したお店が
気をつけなければならないことがあります。
『お客さまの期待はグレードアップしていく』
ということ。
お客さまの期待に応えることができたから、
成功したのですが、今後もずっと
期待に応え続けることができるでしょうか。
「品質を守り、サービスを徹底していれば、
お客さまは離れない」。
そう考え、実践することは立派です。
商売の基本としては正しいことです。
ところが、そう単純なものではありません。
お客さまは、わがままです。
お店や商品に対する期待は、
どんどん増大していきます。
決して、現状での満足は持続しないのです。
この増大する期待にどう対応するかが、
お店の存続を左右します。
お客さまのわがままをそのまま聞いていてはキリがなく、
お店の進むべき道とも合わなくなります。
さりとて、わがままを無視すると、
お客さまは離れていってしまいます。
その見極め、さじ加減が難しいところですが、
お客さまの“納得”を引き出さなければなりません。
期待のグレードアップに応えるには、
お店のグレードアップも欠かせません。
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