【売れるマーケ】上に立つ者の仕事は、“楽をする”こと。
タヒチのボラボラ島に滞在した時のこと。
個人経営の小さなホテルに泊まったのですが、
そこのオーナーを羨ましく思った記憶があります。
オーナーの仕事は、お客さまを空港からホテルまで、
モーターボートで送迎すること。
夕食時のレストランで、
テーブルをひとつひとつまわって、会話すること。
その席で、オプショナルツアーをお奨めすること。
ツアー客の出発を見送ること。
オーナーの働く姿を見たのは、たったこれだけ。
それ以外で見掛けたのは、一番良い場所に作られた、
オーナーの部屋である水上コテージで、
デッキチェアに座り、本を読んでいるところだけです。
フロントもレストランもツアーも、
すべて従業員がこなしています。
こうした仕事ぶりを羨ましく思ったのです。
実際は、営業マンとしての
重要な仕事があるのでしょうが、
かなりのんびりと生きているように見えたのです。
理想的な働き方だと思いました。
では、このオーナーのように、自身が楽をするためには、
どうすれば良いのでしょうか。
それは、手を抜くことでも、部下に押しつけることでも、
外注先に無理を言うことでもありません。
信頼関係で繋がっている人材を育て上げることから
始めなくてはなりません。
従業員・部下が、指示するだけで、
すべてをこなしてくれるような状態に
なることが重要なのです。
そのためにやるべきことは、
手本を示せるよう、自身のスキルを高めることです。
自分のできないことを人にやらせようとしても、
的確な指示は出せませんし、
命令された側も戸惑うことになります。
トラブルが発生しても、
誰も対処できない状況に陥ります。
上に立つ者は、自身が動かなくても、
イザという時に間違いのない指示が出せるような
知識と経験を持っていなければならないのです。
自身を磨き上げ、人を育てることが、
楽をする唯一の方法なのです。
楽ができるようになれば、人が育っているということ。
会社・お店が安定しているということです。