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【マーケ基礎】芸を磨くのがプロ!
お客さまの心を掴む。難しいですよね。
人気芸人なら、ギャグや言葉、動きなどで、
自分の世界に観客を引き込みますが、
商売人はどうすれば良いのでしょうか。
芸人にとっての商品は「笑い」です。
その笑いを誘うためには、笑いのバックボーン、
つまり、ボケやフリ、
ツッコミの面白さが必要となります。
ボケやツッコミを、いかにタイミングよく見せるかが、
重要なポイントなのです。
商売人にとっての商品は、
「商品そのもの」や「サービス」です。
その商品をお客さまに納得して買っていただくためには、
商品のバックボーンを知らせなければいけません。
何のために、どこで生まれて、どんな特徴があって、
欠点は何かまで、すべてをさらけ出して、
本当の姿を見せるのです。
優れたところばかりを語っていても、
厳しい眼を持つ、いまのお客さまは騙されません。
買った後に欠点を知ってしまったら、
商品への信頼も、お店への信頼も、
すべて失ってしまいます。
欠点を先にお知らせした上で、
欠点をカバーするほどの良さを持ち合わせていれば、
お客さまは納得して、買ってくれるのです。
良いところばかりを見せられて、
突然欠点を知ってしまうより、
最初に欠点を知っていて、良いところを見た方が、
同じ商品でも満足感が違ってきます。
商品への愛着も長く続きます。
そんな商品を手に入れることができるお店にも、
親しみを持ってくれます。
そこで商売人に必要なのは、
商品のバックボーンの見せ方、語り方です。
そして、そのタイミングです。
「バカだなぁ〜」と、
親しみを込めて言われる芸人たちは、
緻密な計算をして、練習を重ね、
バカを演じているのです。
商売人にも、それは必要なのです。
商品を見せる前、語る前に、
緻密な戦略を練り、売りの練習もして、
いざ、お披露目となるのです。
何の準備も無しに、
「流行っているものを置けば、売れるだろう」
という安易な発想をしている人間は、
まったくの素人です。
すぐにお客さまに見破られてしまいます。
素人の芸は、身内にはウケても、
一般大衆であるお客さまには、受け入れられません。
さまざまな売り方を研究して、芸に磨きをかける。
それが、プロなのです。
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