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#ミュージカル

[感想] ジョーカー フォリアドゥ:前作の答え合わせ

[感想] ジョーカー フォリアドゥ:前作の答え合わせ

 このホアキン・フェニックス版のジョーカーの解釈が前作から気に入って・気になっていたところ、続編が出たということで楽しみにしていたもの。ここ最近の傾向として悪い評判で盛り上がっている映画ほど自分好みなのが続いているので期待値MAXで行ったところ、サクッと超えてめちゃくちゃ良い映画体験だった、という人の感想です。
 ダークナイト三部作でバットマンにはまって、The Batmanも気に入った、ハーレク

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[ブロードウェイ感想] Lempicka

[ブロードウェイ感想] Lempicka

概要

 Tamara de Lempickaという1920年代と1970年代の2度ブームを呼んだ実在のポーランド人画家(女性)の波瀾万丈な半生を描いた2024年新作ミュージカル。Directorが5年目を迎えたHadestownと同じRachel Chavkin。主演2人がトニー賞にノミネートされているにも拘わらず、3か月余りで閉幕してしまったもはや幻の作品。Lempickaは一応キュビズムにカ

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[ブロードウェイ感想] Moulin Rouge

[ブロードウェイ感想] Moulin Rouge

概要

 ジュークボックスミュージカルの代名詞といっても良いくらい、タイトルを知らなくても全て聞いたことのある音楽で綴られる、バズ・ラーマン監督の同名映画がミュージカルになったもの。ベルエポックのパリのキャバレーを舞台にしたとっても華やかな作品。物語はムーランルージュのスターのサティーンとアメリカ人作曲家の青年クリスチャンとのロマンスを軸にした、金vs愛、主人公の機転と秘密、いい仕事をする友達s、

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[ブロードウェイ感想] CHICAGO

[ブロードウェイ感想] CHICAGO

概要

 舞台はそのままシカゴ。実話が元ネタという、殺人を犯した女性2人がメディアと弁護士のビジネスの食い物にされながらスポットライトを求めて生き抜いていく、という辛めのコメディタッチでテンポの良いストーリー。シンプルだけれども凝った構造の舞台、黒のミニマムな衣装、終始シニカルな音楽とダンス、人間の身体だけでこれだけの表現ができるのかという感動を覚えました。なんとなく音楽とストーリーの動かし方にH

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[ミュージカル感想] ファントム比べ

[ミュージカル感想] ファントム比べ

 2019年雪組、望海風斗・真彩希帆ペア、中村一徳演出のファントム(以降「宝塚版」)と、配信のおかげで海外からも観ることができた城田優演出&2役の2023年ファントム(以降「城田版」※加藤和樹ファントム、城田優シャンドン伯爵)について、1993年のアメリカ版音源も仕入れて、良いところ・好きなところ、感じたテーマの違いをノーソースで勝手に考察しています。とにかくファントム好きだわ、という話です。

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