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身体で一番カロリー消費が多い部位は○○!10ヶ月で48キロ減したクイズ王のダイエットを分析

「ダイエットを続けるコツは、意志や気合ではなく損得だ!」
と主張し、メリットデメリットの天秤を上手く傾けることの重要性を書いた記事が好評です。

前回は精神論的な話だったので、今回は「ダイエットってどうやったらいいの?」という話を具体例を混じえて解説していきます。

今回スポットを当てるのは、クイズ王の古川洋平さん。
10ヶ月で48キロ痩せた驚愕のダイエット法についてのインタビュー記事があったので、これを見ながらお話していこうと思います。


●古川さんのダイエットの特徴①メリットデメリットの天秤が明確

20代からずっと100キロ超なので、当然のごとく4年前も100キロは超えているんですね。ただ、アップした時に比べると5、6キロは痩せている頃の写真でした。そのときに「まだマシだった過去と、より太っている現在を比べられて、過去のほうがいいねと言われることしかない人生なんだな」と考えちゃって。

インタビュー記事を読むと、ダイエットをするにあたってマインドセットが大事だということがわかります。

要するに、メリットデメリットの天秤でいうと、
「過去のほうがいいねと言われ続ける人生」と
「しんどいダイエットを乗り越えて過去より良い自分になる人生」

を比較して、後者を取ったというになります。

こういう決意があると天秤がブレにくいので、だからこそ成功したのではないかと思います。


●古川さんのダイエットの特徴②凝り性な性格

――当初は『リングフィット アドベンチャー』だけで痩せるつもりだったのですか?
古川 そうです。1日やってみたら、少し痩せて「おお~、いいね!」となって。2日目もやってみたら、さらに痩せた。
そして3日目に焼肉を食べに行ったら1日目よりも太った。「なんだ、この仕組みは。腹が立つな」と思いつつ、「たった1回の食事で一気に太るということは、食事を改善すれば2日分の運動よりも効果があるんじゃないか」とも考えたんです。
そこで僕の凝り性な部分がダイエットに結びつき、痩せる、太るの仕組みを知りたくなって、その日から本格的に取り組みました。

筆者は常々、凝り性な人は筋トレやダイエットに向いていると主張しています。

古川さんも、凝り性なよう。
「自分の身体ってどうなってるんだろう?」
「食事を変えてみたら、運動してみたら身体はどうなるんだろう?

こういう探究心があると、飽きずにダイエットを継続することができると思います。


●古川さんのダイエットの特徴③PFC管理

古川 あらゆることにおいて、がむしゃらに努力するとか、無駄な時間が過ぎるのが嫌いなんですよ。だから、最も効率が良く痩せるにはどのような食事をすればいいのかを考えました。まず、大原則として挙げなければいけないのが、消費カロリーが摂取カロリーを上回ること。当たり前のことですが、ダイエットに失敗している人は見落としがちなんですよね。

まじでこれ。

ま じ で こ れ 。

いくら運動しようと、いくら鶏ササミを食べようと、摂取カロリーが消費カロリーを上回っていたら何があっても絶対に痩せません。絶対に。
そのためには、自分の摂取カロリーを把握して調整することが大前提。

「相手の点数より自分の点数が多かったら勝ち」というゲームのルールと同じくらい当たり前のことです。
サッカーやるときに点数数えますよね?
カロリーも数えましょう。以上。


●古川さんのダイエットの特徴④糖質制限と脂質制限

古川 筋肉が落ちるとリバウンドしてしまうので、筋肉を維持しながら痩せるのが理想。だから筋肉を作るタンパク質は必須ですね。脂質、糖質に関しては、どのようなダイエットをするかでどちらを下げるかが決まりますね。糖質を少なくすれば糖質制限、脂質を少なくすれば脂質制限なんですけど、僕はこの2つを時期によって入れ替えました。

まじでこの人さっきから正解しか喋っていません。
さすがクイズ王。

糖質制限と脂質制限にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
糖質、脂質は人体に必須の三大栄養素ですから、これが欠けた状態が長期的に続くのは良くありません。

だから、長期のダイエット(4ヶ月以上くらい)であればそれぞれの特徴を活かし、またリスクを軽減するために、糖質制限と脂質制限を使い分けることが理想。


●古川さんのダイエットの特徴⑤肝臓第一

昔から、代謝を上げるなら筋肉を付けろというじゃないですか。これは文献によって細かい数値の違いがありますが、筋肉は体内における基礎代謝の大体18パーセントを占めている程度でランキングにすると第3位なんです。第2位が19パーセントくらいで脳。将棋の棋士が1日対局すると1~2キロ痩せるみたいな話がありますけど、脳を使うのにもやはりカロリーを消費しているということなんでしょうね。

そして第1位が27パーセントで肝臓なんです。筋肉の倍とまではいえないけど、比じゃないのは確か。だから、運動するよりも肝臓がいかに元気であるかのほうがよっぽど大事だなと思ったんです。

人間の身体で最もカロリーを消費する部位は肝臓。
したがって、筋肉よりも肝臓が大事!

というのは、今までのダイエット界にはなかった発想だと思います。
脱帽。

消費カロリーの多さ:肝臓>脳>筋肉
ここまでは「ファクト」なので正しいですよね。

ちなみに、「将棋の棋士が脳を使ってカロリー消費している」というのは半分本当で半分ウソ。
確かに脳のカロリー消費は大きいですが、将棋の試合時のカロリー消費は身体的緊張や血圧の上昇によるものだということが2019年の研究でわかっています。

そんでもって、肝臓が最も多くのカロリーを消費している理由について。

これは肝臓が栄養の貯蔵庫としての役割を果たしているからです。

口から入った糖質は、胃を通して小腸で消化・吸収されます。
そのときにエネルギーとして利用しやすい「グリコーゲン」に形を変え、肝臓に貯蔵されます。
肝臓に貯蔵されたグリコーゲンは、様々なエネルギー源になったり、筋グリコーゲンが足りないときの補助になったり、アミノ酸の分解などに使われます。

その他にも、
タンパク質は肝臓で代謝され、アミノ酸になり、全身に運ばれますし、
リポタンパクの一種であるカイロミクロンや脂肪酸は、最終的に肝臓に運ばれますし、
エネルギー不足のときはタンパク質や脂質を使ってエネルギーを生成したりします(糖新生)。

ということで、PFC全てにおいて肝臓が関わっています。
なのでカロリーの司令塔的な立ち位置にいる肝臓の消費カロリーが多いのは考えてみれば当たり前っちゃ当たり前なことだったのです。

アルコールを控えるとか、肝臓のケアをするとかも、一定の効果はあるでしょう。
肝臓のケアにはヘパリーゼも効きますが、シリマリンというサプリがおすすめ。


●古川さんのダイエットの特徴⑥インターミッテント・ファスティング

古川 16時間ファスティングが効果的ですね。1日のうち8時間以内で食事を済ませ、残りの16時間は食べない。僕は10時30分に朝食、14時くらいに昼食、18時30分に夕食と、8時間のなかに3回の食事を取り入れた。もちろん、摂取カロリーは消費カロリーを上回ったらダメです。

これも概ね正しいといえます。
イスラム教の断食「ラマダン」がありますが、このような一時的な断食はそれなりにダイエットに効果的という研究結果があります。

しかしバルクアップはしづらいので、シリアスなトレーニーはダイエット中のみにしたほうがいいでしょう。

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●まとめ

珍しく(?)納得できるダイエット理論でした!
この記事の通りにダイエットしても、大きな間違いは起こりづらいと思います。


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