Hiromu

フィルムカメラで、街並みや自然を歩きながら、心赴くままにシャッターを切っています。 フィルム特有の柔らかな色合いを通して、日常に潜む特別な瞬間や美しさを表現したいと思っています。

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フィルムカメラで、街並みや自然を歩きながら、心赴くままにシャッターを切っています。 フィルム特有の柔らかな色合いを通して、日常に潜む特別な瞬間や美しさを表現したいと思っています。

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    フィルムカメラで撮影した写真をまとめています。

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フィルムカメラ、再び手に取る

ある映画を観たことがきっかけで、ふとフィルムカメラを手に取ってみました。 ずっと部屋の片隅でインテリアのようになっていたカメラ。 久しぶりにその感触を味わうと、その重みと手触りに、懐かしさとともに、 新しい冒険が始まるような予感がしました。 写真の技術はまだまだ未熟だけれど、 露出の早見表を見ながら、シャッター速度や絞りをいじり、 ファインダーを覗いて、シャッターを切る―― この過程を楽しんでいます。 毎回、「ちゃんと撮れているかな?」と不安になりつつも、 ちょっとした

    • 建築美を写す、LeicaQで撮る【国立新美術館】

      壁一面の曲線を描くガラス、存在感のあるコンクリートに差し込む柔らかな光。 この建物に足を踏み入れた瞬間、その空間の美しさに思わず息を呑んだ。 天井まで続く吹き抜け、中央にそびえ立つインパクトある逆円錐型の物体。 前回は、1階から見えるこの独特な光景を収めた。まだ見ていない方はぜひどうぞ。 今回は視点を変えて、2階以上から撮った写真をまとめてみた。視点を高くすることで、気づく新たな表情を楽しんでほしい。 圧倒される建築と柔らかな光、そしてそこに生まれる静けさ。 写真に映る

      • LeicaQで建築美【国立新美術館】の魅力を切り取る

        フィルムカメラを使い始める数年前、LeicaQを使っていた。 今はもう手元にはないけれど、そのカメラで撮った写真を振り返るたびに思う。 鮮やかでシャープな写り、ピンと張り詰めたような空気感――フィルムの柔らかさとは異なる、LeicaQならではの良さが確かにあった。 LeicaQが写し出した瞬間の記憶は今も鮮明で、その経験が今のフィルム写真に新たな視点を与えてくれるのかもしれない。 数年前、カメラを持たずに訪れた「国立新美術館」。 そのとき、「これこそLeicaQで撮るべき

        • モノクロで探る、江ノ島の表情

          登りが続く江ノ島。初めて訪れたこの場所で、カメラを片手に歩き始めた。奥へ進むほど、どんな景色に出会えるのか、わくわくしながらシャッターを切る。 前回は、江ノ島までの道のりや商店街のにぎやかな景色をフィルムに収めた。まだ見ていない方はぜひどうぞ。 今回はさらに奥へ。見知らぬ道を歩きながら、新たな景色との出会いを探していく。 江ノ島がこんなにも階段の多い場所だとは、少し驚きだった。 けれど、登り下りがあるからこそ、 屋根や路地が折り重なっている姿が見れて、江ノ島らしさが見え

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        フィルムカメラ、再び手に取る

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          17本

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          モノクロフィルムに写る「江ノ島」

          江ノ島の路地裏や海岸で出会った、モノクロフィルムならではの表情。 その一枚一枚から伝わってくる独特な雰囲気を、ぜひ最後まで味わってほしい。 そして、なぜモノクロで撮っているのかわかるので、ぜひ前回の記事も合わせて見てみてほしい。 まずは、片瀬江ノ島駅。 まさかの途中乗る電車を間違えて、予定より30分以上遅れての到着。 とはいえ、1人なのでなんの問題もない。のんびり行こう。 そして、 フィルムカメラで撮る、1発目のショット。 雰囲気があって良い。 久しぶりに触れるフィル

          モノクロフィルムに写る「江ノ島」

          ある映画とモノクロフィルム

          最初の記事で、ある映画に影響を受けてフィルムカメラを再び手にした話をした。 この記事を読んでくれた方の中には「なんの映画に影響されたんだよ」と思った方もいるかもしれない。 なので、その映画このことについて少し書いてみる。 その映画は、 『シビル・ウォーアメリカ最後の日』だ。 簡潔にまとめると、報道カメラマンが独裁政権下で内戦を取材し、戦争の非情さと混乱を目撃するという作品。 映画が始まる前の予告で、「面白そう!」と思って上映を楽しみに待っていた作品だった。 しか

          ある映画とモノクロフィルム

          私の愛用中のレンズ

          愛用しているフィルムカメラに続き、愛用しているレンズを紹介する。 愛用中のフィルムカメラの記事↓ 1. Serenar 50mm F1.8 I (1951年) 明るいF1.8の開放値 低照度でもしっかり撮影でき、背景を大きくぼかした表現が可能。 コンパクトなデザイン 持ち運びがしやすく、フィルムカメラにマッチするクラシックな外観。 優れた描写力 特に開放付近で柔らかなボケと立体感のある描写が楽しめる。 キヤノンがLeicaに対抗して設計したレンジファインダー用レン

          私の愛用中のレンズ

          私のフィルムカメラ

          これまで写真はアップしてきたが、使っているカメラについてあまり触れていなかった。 今回は私が愛用している シンプルで味わい深い「Canon P」 堅実な相棒「Nikon EL2」 この2台について紹介しよう。 Canon P(1959年レンジファインダーカメラ) ・完全機械式シャッター 電池が不要なため、いつでも動作する信頼性があり、メカニカルな操作感が楽しめる ・LTM(Leicaマウント)対応 Leicaのねじ込み式レンズが使えるため、幅広い高品質レンズが使用可能で

          私のフィルムカメラ

          フィルムカメラで切り取る、風情ある「起雲閣」

          文豪たちに愛された大正ロマン溢れる名邸「起雲閣」を訪れた。 近代和風建築の歴史ある別荘と旅館。 1000坪ある緑豊かな庭園、写真を撮りたくなる要素がたくさんだ。 実業家の内田信也が別荘として建てた大邸宅。 太宰治、三島由紀夫など、誰もが知るであろう文豪が宿泊していたと言われている。 熱海一人旅には、フィルムを一つしか持っていなかった。 2日目となると、もう撮れる枚数が限られていた。 別荘や旅館の内装は素晴らしいものばかりだったが、この日の気分は、庭園を撮りたい気分だっ

          フィルムカメラで切り取る、風情ある「起雲閣」

          フィルムカメラで撮るMOA美術館②

          MOA美術館には、まだまだ楽しむところがある。 幻想的な空間に佇むレンガ調の建築と広がる海。 モダンな印象を受けつつも、この美術館には『茶の庭』という文化的な一角がある。 そこには、数寄屋建築、唐門、茶室、そして竹林があり、四季折々の自然を感じながら、伝統に触れることができるのは面白い。 まずは竹林から。 休憩スポットに座り、風が竹の葉を揺らす音に耳を傾ける。 静けさに包まれるこの場所は、ただ眺めるだけで心がふっと軽くなる気がする。 次に、唐門。 石段の先に唐門、そら

          フィルムカメラで撮るMOA美術館②

          フィルムカメラで撮るMOA美術館

          最近、旅行をしていないな。 当時、美術館巡りにハマっていたことから熱海の「MOA美術館」を訪れた。 日帰りでも帰れるけれど、あえて一泊してみた。 残暑の厳しい9月のある日、暑さを感じながら… 朝早くに出発して、熱海に向かう。 熱海に到着して、早速MOA美術館へ。 バスで美術館入り口まで行けるみたいだが、私は徒歩で向かう。 美術館までの道のりは、急な坂道が続く。 この写真を撮ったときは、あんなにもきつい坂道が続くとは思っていなかった。 かなり大変だ。 そして暑い。

          フィルムカメラで撮るMOA美術館

          フィルムカメラと歩いた明治神宮

          公園でのんびりしたいな。 そう思って、カメラと本を持って家を出た。 今日向かったのは、「代々木公園」 駅まで歩いている途中で、猫を見つけた。 一度通り過ぎて、撮るか撮らないか迷ったが可愛くてカメラを構えた。 カメラを構えた時、猫は正面を向いて、まるでモデルのように可愛く座っていた。ピントを合わせるその瞬間、急に動き出してしまい、シャッターチャンスを逃してしまった… マニュアルのフィルムカメラで動物を撮るのはやはり難しいものだ。 けれど、そんな一瞬を逃さずに撮れた時こそ

          フィルムカメラと歩いた明治神宮

          リフレクション&リフレッシュin塔ノ岳

          ふと山に登りたくなる。 慌ただしい日々の中で、自然に触れたくなる瞬間がある。 それは、ただ静かに自然の中で自分と向き合いたいのかもしれない。 自然の雄大さに圧倒され、己の小ささを感じ、そして自然に生かされていることを実感したいのかもしれない。 そんな時に選ぶ山がある。 それが、丹沢にそびえる「塔ノ岳」。 塔ノ岳には少なくとも3回、もしかしたら4回登っているかもしれない。アクセスが良く、ルートもいくつかあって登りやすい。 行きたいと思うのが割と急なので、丹沢の塔ノ岳は登山

          リフレクション&リフレッシュin塔ノ岳

          ポタリングin旧古河庭園

          今日も気の向くままにポタリング。 ポタリング中にふと、以前から気になっていた旧古河庭園のことを思い出した。 割と行きやすい場所にあり、ずっと訪れてみたかったけど、なかなか行けていなかった。 いざ入園。 入って少し歩くと、すぐに古河邸と大きな庭が見える。 100年の歴史がある建物と庭。 少し色褪せたフィルムの質感が、より風情を感じさせる。 茂みの隙間から、古河邸がひっそりと顔を覗かせている。あえて、ピントを葉に合わせ奥行きを強調してシャッターを切る。 休憩できるスポッ

          ポタリングin旧古河庭園

          気ままなポタリング:小さな旅in西新井

          チャリで東京から京都まで行くほど、チャリが好きだ。 いや、チャリ旅が好きなのか。旅が好きなんだと思う。 今思えば、かなりクレイジーなことをしていたなと思うが、チャリ旅について語ると長くなってしまう。 聞きたい方がいれば記事にしようかな… ポタリング、聞いたことあるだろうか? 小型の乗り物で、目的地を決めずに散歩するような感覚で走ることをいう。 気の向くままにチャリで街中を走る。 自分の好きなことのひとつだ。 そういえば、足立区って行かないよな。行ったことあるけど、何

          気ままなポタリング:小さな旅in西新井

          ダブルパンチ:ズレても楽しいフィルム写真③

          新しいフィルムを装填し、再びシャッターを切る準備が整った。 心の赴くまま、写真を撮り続けようと思った。 海まで、徒歩30分。そして、おそらく景色が変わらない一本道。 撮り続けようと思ったもののすごく悩んだ。 往復1時間。 帰るのも遅くなる。途中にコンビニなど、休める場所もない。そして寒い。 なぜこの選択をしたか理由は分からないが、 心はどうしても海へと引き寄せられていた。 海へと続く道に歩道がなく、一瞬『歩行者は通れないのか?車だけか?』と考えたが、結局行ってみるこ

          ダブルパンチ:ズレても楽しいフィルム写真③