ある映画を観たことがきっかけで、ふとフィルムカメラを手に取ってみました。 ずっと部屋の片隅でインテリアのようになっていたカメラ。 久しぶりにその感触を味わうと、その重みと手触りに、懐かしさとともに、 新しい冒険が始まるような予感がしました。 写真の技術はまだまだ未熟だけれど、 露出の早見表を見ながら、シャッター速度や絞りをいじり、 ファインダーを覗いて、シャッターを切る―― この過程を楽しんでいます。 毎回、「ちゃんと撮れているかな?」と不安になりつつも、 ちょっとした
また別の日に、父のカメラを持って外出をした。 特徴的な建築物で有名な「ホキ美術館」に行ってきた。建築物を見るのが好きで、美術館などに行くことが多い。 電車で、約2時間揺られた。 美術館の最寄駅から、徒歩30分くらいだった気がする。もっとかかったかもしれない。 もちろん、徒歩以外のアクセス方法もあるのでご安心を。 私は、歩くのが好きなので。それと、千葉県の雰囲気をゆっくり楽しみたかったのだ。 この日は、レンズフードのつけ間違いと、フィルムがしっかり巻けていないの、ダブル
2022年の年初めに、初詣で台東区にある根津神社を訪れた。 父親から譲り受けた、Nikon EL2というフィルムカメラを手に取り、約30分かけて徒歩で神社に向かう。 雪が降った後だったので、一歩一歩恐る恐る歩いて行ったのを覚えている。 半分凍った道路、葉を全て落とした冬の木々、その上に広がる澄んだ冬の空。 この先に、急な坂道があることも知らずに歩いて行った。 根津神社。 この佇まい。美しい。 境内に入り見えてきた、神橋と楼門と立派な木。 根津神社に訪れた人が、まず最初
フィルムカメラを手に入れてから、初めて実家に帰省した。 最初に撮ったのは、姉の大型バイク。 いいアングルを探してシャッターを切った。いかつくてカッコ良いバイクは、まるで姉の堂々とした性格を表しているようだ。私はバイクに乗らないけど、後ろに乗せてもらった時の安定感、あの重厚な走りが印象に残っている。 家族の記憶をたどりながら、次に思い出したのは父のカメラ。 父もカメラを持っていたことを聞いて、祖父母の家で探してもらった。 すると、たくさんの古いカメラが出てきた。その中に
まだ、何かを意識して、何かを狙って撮れるような技術はない。 だからこそ、「これいいなって思った瞬間を切り取る」というスタンスで撮っている。 近所を散歩していると、目に映る景色が気になることがある。 住宅街、路地、街路樹、家からの景色、公園。 この写真たちは、太陽と建物が作り出す光と影の美しさを感じた瞬間を収めたもの。 次に、毎日見ていて、ずっと撮りたいと思っていた銀杏の木。 葉がだんだん黄色くなっていく様子を見ていて、「オールイエローになったら撮ろう」と思っていた。 こ
前回での投稿では、再びフィルムカメラを始めたことを話しましたが、実は最初にフィルムカメラを手にしたのは3年ほど前の2021年末でした。 そこから1年足らず楽しみ、2023年の友人の結婚式で京都を訪れた際に、前回撮ってから1年ぶりにフィルム1本分だけ撮影して、それ以降、今日まで約1年以上、カメラはインテリアと化していました。 フィルムの価格高騰や現像代の負担が、フィルムカメラを撮り続けられなかった理由の一つでもあります。 とはいえ、撮影したい気持ちは強くなり、お金のことは少