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モノクロで探る、江ノ島の表情


登りが続く江ノ島。初めて訪れたこの場所で、カメラを片手に歩き始めた。奥へ進むほど、どんな景色に出会えるのか、わくわくしながらシャッターを切る。

前回は、江ノ島までの道のりや商店街のにぎやかな景色をフィルムに収めた。まだ見ていない方はぜひどうぞ。


今回はさらに奥へ。見知らぬ道を歩きながら、新たな景色との出会いを探していく。


江ノ島がこんなにも階段の多い場所だとは、少し驚きだった。
けれど、登り下りがあるからこそ、
屋根や路地が折り重なっている姿が見れて、江ノ島らしさが見えてくる。


続いている道の先に何があるかもわからず、ただただ、面白いものがないか探しながら歩く。

そして、海岸に辿り着いた。
商店街を抜け、潮風を感じながらたどり着いた海岸。アップダウンはきつかったけれど、その間に見た独特の江ノ島の景色が面白く、気づけば海が目の前に広がっていた。

波が岩を叩きつけ、水しぶきが一瞬で空に舞う。
その瞬間を捉えた。
地平線の穏やかさと、小さな飛沫の力強さが絶妙なコントラストを描いている。


洞窟へと続く赤い橋。
その鮮やかさに、モノクロで撮るのが惜しいと思わず感じてしまった。けれど、色が消えることで、橋の曲線や岩の質感がより鮮明になる。


江ノ島は周回できるのかと思っていたが、まさかの来た道を戻らなければいけない。
まさかとは思ったけど、仕方ない。

またあの階段を上り下りするのかと、落胆したが、
階段を登っている時に、ふと後ろを振り返ると。

電柱に、とんびが留まっていた。
「飛び立つ瞬間も撮ってみたい!」そう思ったけど、
凛々しく留まるとんびもかっこいいなと思いシャッターを切る。


最初に歩いた商店街を反対方向から撮る。
人の多さが際立つ写真だ。


そして最後に、
江ノ島をバックに黄昏ている人々を。
暖かい気温に、心地よい風、そして穏やかな海。
階段に腰掛け海を眺めたくなる。


モノクロフィルムで切り取った江ノ島の景色たち。
アップダウンのある道のりも、偶然出会った瞬間も、すべてが心に残った。

そして、モノクロフィルムだからこそ、写真に写るものの美しさや陰影の感じ方がより繊細になる。そんなところがまた面白い。


この島には、まだまだ撮りたくなる風景がきっと隠れている。
また訪れるときは、別のレンズや視点で、江ノ島の新たな表情を切り取ってみたい

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