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フィルムカメラで切り取る、風情ある「起雲閣」


文豪たちに愛された大正ロマン溢れる名邸「起雲閣」を訪れた。

近代和風建築の歴史ある別荘と旅館。
1000坪ある緑豊かな庭園、写真を撮りたくなる要素がたくさんだ。

実業家の内田信也が別荘として建てた大邸宅。
太宰治、三島由紀夫など、誰もが知るであろう文豪が宿泊していたと言われている。


熱海一人旅には、フィルムを一つしか持っていなかった。
2日目となると、もう撮れる枚数が限られていた。

別荘や旅館の内装は素晴らしいものばかりだったが、この日の気分は、庭園を撮りたい気分だったのだろう。庭の静けさに心を惹きつけられ、気づけばレンズが庭園に向いていた。


早速、写真を見ていこう。


起雲閣に入り、おそらく1番最初に立ち入るであろう和館から庭園を望む1枚。
立派に育った木々と手入れされた庭園が美しい。

これも和館からの一枚。襖を挟んでの一枚。
室内から、座ったらこのような眺めになる。



ピントで遊んでみる。

手前に合わせて、奥行き感を。

次は、奥の部屋に焦点を合わせて深みを感じる構図にしてみた。
おそらく、文豪の誰かが泊まったであろう屋敷。その屋敷を庭園から覗くような一枚に。



立派な松の木。
大きすぎて画角が合わない。けれど、太陽に向かって手を差し伸べているようであった。


起雲閣を後にする前に撮った最後の一枚。
和館の前から庭園を眺める。
大小様々な松の木や盆栽と、奥に見える和風建築。



和洋折衷な空間が、時代と国境を超えたかのような感覚になる。
熱海を訪れた際は、ぜひ訪れていただきたい場所のひとつだ。


そして、館内をじっくり見学した後は、『喫茶やすらぎ』で抹茶を味わいながら、綺麗に手入れされた庭園を眺める。
ロマン感じる特別なひとときを過ごせる、そんな贅沢な時間が待っている。

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