Episode 348 指示が歪みを生むのです。
私は幼稚園児のころ、文字が読めることに憧れました。
物語を読むことが大好きだった姉は、時間があると楽しそうに本を開いていたように思います。
その姿に憧れてのことだと思います。
家には親が姉に買い与えた児童文学書がいっぱいありました。
何とかして私も、その本を自分の力で読みたかったのです。
その為に必要なことは文字を覚えることでした。
私は書道教室に通う姉について行きたいとせがんだのです。
同じ団地の敷地内にある書道教室…私がまだ5歳の幼稚園児でも、小2の姉なら行き帰りも面