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短編小説「夢の中」

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#ポエム

変な夢シリーズ〜母がなかなか帰ってこない夢〜

変な夢シリーズ〜母がなかなか帰ってこない夢〜

ある日、母が家になかなか帰ってこなくて不安になる、という夢を見た。

お昼どき。
なんとなく暗いリビングルームに、父がいた。 わたしは父に話しかける。「お昼はどうするの?」
すると父はうなだれてこう言った。
「お母さんがね、タッパー持っていかなかったんだよ。忘れたみたい。」

どうやら母は父のお昼を作らずに外出したようだ。というのも、夢の中では、母はピアノが得意らしく、時々ホテルのラウンジでピアノ

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変な夢シリーズ 〜友達と待ち合わせ〜

変な夢シリーズ 〜友達と待ち合わせ〜

大学時代の友達と、待ち合わせをする夢を見た。
自分がいたのは、賑やかで、色んな人たちの笑顔で溢れる街だった。
けれど、都会のようにそこまで広い場所ではなかった。
周りは待ち合わせをしている人がほとんどのようだった。

約束の時間になっているから小走りで急ぐのだけど、友達が全く見つからない。
知らない顔ばかりだ。
もう、近くまで来ているというのに。
そもそも約束の場所がどこかもわからない。
決めてい

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変な夢シリーズ 〜駅の売店にて〜

変な夢シリーズ 〜駅の売店にて〜

最寄駅で降りると、すぐに小さな売店があり、そこで買い物をする夢を見た。
昔住んでいた家の最寄駅のようだった。
夢の中では少しどんよりとした、寂れた雰囲気だった。

たしか、兄と一緒に電車を降りてそのまま売店に入るのだけど、売店はおじさんがやっていて、ニコニコ営業しているが、なぜか商品がとても少ない。
そこには、変な人形みたいなおもちゃが売っており、私はそれを買おうと手に取るのだが、なぜ今これが欲し

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変な夢シリーズ 〜姉とインドにて〜

変な夢シリーズ 〜姉とインドにて〜

自分はどこかの国(おそらくヨーロッパあたり)に1人で旅行しているのだが、
途中で姉から電話がかかってきて、
「今インドに来てるから、こっちへ来てよ。」と言われてインドに行くゆめをみた。

本当はインドにはあまり行きたくなかったが、姉がいるならと、仕方なくすぐにインドへ向かい、一瞬で着いた。そう、すでに自分は実はインドにいたのではないかと思うくらいすぐに。

そして路上で何かを売っている人に話し

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変な夢シリーズ 〜赤い服の男〜

変な夢シリーズ 〜赤い服の男〜

道を歩いていると、急に赤い服を着たおとこに、バン!と背中を叩かれるゆめをみた。
(赤い服の赤色は、なんてゆうか原色に近い赤だった)

そいつは少しにやりとしてみせたが、
そこまで強い力で叩かれたわけではなかったので、なんとなく「えっ?」で終わってしまう。でもその後、近くを歩いている友達や見知らぬ女性に、「すみません、さっき知らない人に背中をたたかれたのです。」と言っている自分がいた。少なからず

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変な夢シリーズ 〜日帰りでパリへ〜

パリに、日帰りで行かなくてはいけないという夢をみた。
飛行機もとっていないし、パスポートもあったっけ?着替えなどの荷物の準備も何もしていない。
でも体はすでにパリへ向かっていた。

パリに着いたのは、夜中だった。
もちろん、店はほとんど閉まっていて、街はとても静かだ。
それなのに、なぜか絵本屋さんが1軒、開いているのを見つけた。
本当は食べ物屋さんなどが開いていたら良かったのだけど。
よし、ど

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叔父の夢

叔父が、実は俳優だった、という夢を見た。

おじさんとは、夢の中では全く喋っていない。おじさんが忙しく俳優として生活している様子をなんとなくそばで見ている自分がいる。
なんだかおじさんが、一気に遠い存在になってしまったようでさびしかった。

手が届かない。話しかけられない。
本当におじさんなのか?ちょっと顔つきも違うようだし、、
それにしてもなんでお母さんは今まで教えてくれなかったのだろう?

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【夢への執着駅】現実逃避駅からの乗り換え ❹

行きつく先は、どこだろう。
終点は、なんためにあるのだろう。
現実逃避駅にいては、なにも生まれないが
夢への終着駅へ行ったとしてもなにも始まらない。
けれどはじまりはおわりだ。
わたしは未来の駅へと向かうため、
まず「夢への終着駅」で降りようと決めた。

夢への執着駅を降りるとそこには、私がこれまでに見た夢の中の世界が広がっていた。

✳︎✳︎

当時、思いを寄せていた人の夢を見た。
その人は

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【夢への執着駅】現実逃避駅からの乗り換え ❸

行きつく先は、どこだろう。
終点は、なんためにあるのだろう。
現実逃避駅にいては、なにも生まれないが
夢への終着駅へ行ったとしてもなにも始まらない。
けれどはじまりはおわりだ。
わたしは未来の駅へと向かうため、
まず「夢への終着駅」で降りようと決めた。

夢への執着駅を降りるとそこには、私がこれまでに見た夢の中の世界が広がっていた。

✳︎✳︎

夏の暑い日、私は和室に沢山の布団が敷いてある広い

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【夢への執着駅】現実逃避駅からの乗り換え ❷

行きつく先は、どこだろう。
終点は、なんためにあるのだろう。
現実逃避駅にいては、なにも生まれないが
夢への終着駅へ行ったとしてもなにも始まらない。
けれどはじまりはおわりだ。
わたしは未来の駅へと向かうため、
まず「夢への終着駅」で降りようと決めた。

夢への執着駅を降りるとそこには、私がこれまでに見た夢の中の世界が広がっていた。

✳︎✳︎

夜のデパートの中は慌しい。

夜のデパートは

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【夢への執着駅】現実逃避駅からの乗り換え ❶

 
行きつく先は、どこだろう。
終点は、なんためにあるのだろう。
現実逃避駅にいては、なにも生まれないが
夢への終着駅へ行ったとしてもなにも始まらない。
けれどはじまりはおわりだ。
わたしは未来の駅へと向かうため、
まず「夢への終着駅」で降りようと決めた。

夢への執着駅を降りるとそこには、私がこれまでに見た夢の中の世界が広がっていた。

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雨の降る寒い日に、私はこんな光景をみた。

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海と私と詩の朗読コンテスト

少し前に、こんな夢をみた。
夢の中で、即興詩の朗読コンテストに出場していた。
私はどうやら詩人の卵みたいな、ある程度の才能が認められている者として出場をしていて、周りから期待されているという設定だった。

そしていよいよ出番がきた。
私はゆっくりと詩の世界にひたりながら、得意げになって詩を朗読した。気持ちがいい。
私ひとりが今、この瞬間を支配しているかのようで、胸の鼓動が鳴り響くのを感じるのであ

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