著…アベナオミ『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40 東日本大震災を被災したママ・イラストレーターが3.11から続けている「1日1防災」』
宮城県で東日本大震災を経験した著者の本。
コミック形式なので、読書の習慣が無い方にも読みやすいと思います。
タイトル通り、ママ向けの情報が多め。
わたしは独身で子どもはいませんが「子連れで被災した人が何にどう困るかを知ることで、わたしにも何かお手伝い出来ることがあるかもしれない」と思ってこの本を読んでみました。
水がまだ出るうちに「水は溜めたほうがいいかな?」と思ったのに、大丈夫だろうと油断して結局水を溜めずに寝てしまい、翌朝から断水して早速トイレに困った…など、実際に起きたエピソードが書かれているので、自分が同じような状況に直面したらどう行動すべきかイメージしながら読むことが出来る本です。
また、被災時、著者は車で子どもさんを保育園に迎えに行く際、ガソリンが残り少なくてヒヤヒヤしたそうです。
わたしは給油ランプが点灯するギリギリまでガソリンを入れないこともあるので、著者のエピソードを読んで自分の甘さを反省しました…。
災害はいつ襲ってくるか分からないので、ガソリンが半分以下になったら給油するようにします…。
また、わたしはこの本を読んで、紙パック式の充電式クリーナーを買いたくなりました。
震災直後の著者の家の中はガラスの破片や植木鉢の砂が散乱し、とても素足では歩けない状態だったそうです。
電気が使えず、コンセント式の掃除機は使えなかったため、著者は紙パック式の充電式クリーナーで割れた食器の細かい破片を吸い取ったのだそう。
充電式クリーナーの他にも、小さくてもホウキとチリトリがあれば、歩くスペースを少し確保出来そうですね!
ガラス等の片付けのために軍手も備えておきたいです。
自分の家だけでなく、近所の人の家の片付けも少しは手伝ってあげられるかもしれませんし。
また、P84に書かれている内容には憤りました…。
アレルギーのある子どもが避難所で配給された物を食べられず「こんな非常時に好き嫌いを言って!」と心無いことを言われたり、避難先で強姦被害に遭う女性がいたり…。
こういうのを読んでいると、悲しいよりも腹が立ってきますね。
アレルギーは好き嫌いとは違いますし、命に関わります。
被災した人を狙った犯罪も珍しくありません。
困った時こそ助け合えればいいのに…卑劣だ…。
残念ながら全ての人が善人というわけではない以上、防災と防犯はセットで考える必要がありますね。
災害からも人間からも身を守れるように…。