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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を…
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2023年10月の記事一覧

ギリシャのサントリーニ島で絶対訪れたい夕日の絶景スポット

コリントスから始まったギリシャの旅。 コリントスに3泊→アテネに2泊したのちに、SEAJETSの船で夢のサントリーニ入り。(船に乗り込んでから約6時間の旅) 19時半頃に港に着いたら、すでに日が暮れはじめて、美しい夕暮れの空が広がっていました。 ここ、サントリーニ島は世界一と言われる夕日が見られる場所。特に、イアの夕日が世界一と言われています。もちろん、イアの夕日も美しかったのですが、私が1番感動した美しい夕日が見れる場所はSanto Winesのワイナリーから見る夕日でし

辺境にて 【アイスランド - リングロード一周キャンプ旅】

Day0: 僕が旅に出る理由 僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって、ひとつめは新婚旅行、コロナで行けてなかった、なんて思っていること。くるりの歌詞になぞらえながら、レイキャヴィク行きの航空券を予約したのは半年近く前のことだ。 2年ほど前、コロナ禍のさなかに僕は結婚した。当時はまだ海外への自由な渡航が難しいとされていた時期。それで仕方なく、いわゆる新婚旅行というものをずっと先延ばしにしたままだった。 新婚旅行の行き先をアイスランドにした理由は、それこそ3つくらい

台湾の街で"自分なりの面白さ"を追求してみたらひとり旅の楽しさに気付いた話-10時間で台北マンホール巡って散髪してきた-

観光や旅行は、時間やお金など諸々の支出を伴うものだから、それらと引き換えに、何か目的を達成して帰らないと、とプレッシャーを感じてしまう。 その「目的」が多くの場合、「美味しいものを食べる」とか「美しい景色を見る」とか「史跡巡り」とか「買い物」としてガイドブックでも紹介されていて、そういったものに興味が沸かないから、目的が見出せずに疲れてしまうのだと思う。 そんな私が週末、1泊2日で台湾へ人生で初めてのひとり旅をしてきた。 キッカケは、2週間前に夫とケンカをしてムシャクシ

モロッコで過ごした2週間の記憶が、9年経った今も強烈に心に残っている理由。

何年経ってもずっと忘れられない記憶がある。 私にとっての旅の原体験は、マラケシュ、エッサウィラ、サハラ砂漠、フェズ、シャウエンと周遊したモロッコ旅行です。 それ以前も何度も旅をしていた中で、ここまで記憶に残ることになったのは、「喜怒哀楽」が全部詰まったそれはそれは濃い日々だったから。そして、旅行後に自分の体験を発信したことで喜んでくれる人がいる。と実感できた初めての旅行だったから。 このnoteでは9年が経過した今、心を揺さぶられたモロッコでの特別な約2週間のことと、自分

キャンパスの中の名建築 ~熊本大学編~

熊本大学は1887年(明治20年)に設立された第五中学校に端を発し、1894年(明治27年)に高等学校令により第五高等学校(五高)になりました。 昭和になり熊本大学に統合されましたが、現在も当時の建物がいくつか残されています。 私の旅の一番の目的は国宝鑑賞、そしてその次に(続)100名城や諸国一之宮などを訪問することなのですが、いつか国宝になるかもしれない重要文化財もできるだけ訪問するようにしています。 熊本旅行3日目は熊本城に行くことは決めていましたが、そのほかにどこ

美しく温かい古民家、塩尻短歌館に行ってきました

先日、研修「塩尻短歌館探訪」がありました。 研修という割にはライトな雰囲気の名称ですよね。 ウチの県の教職員の研修は、膨大な講座リストから受けたいもの、経験年数によって受けなければいけないと決まっているものを選んで年度当初に申し込みます。 私は今年は正規採用10年目なので、例年より受けなければいけない研修が多め。 ハードなものも多いので、ひとつくらいは気軽に参加できるものを…と思い、この「塩尻短歌館探訪」を選んだというわけです。 ちなみに偶然、同じ学校で仲良くしているA先

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錦秋のころ 軽井沢

日本古来のたたら製鉄を受け継ぐ鉄師御三家「櫻井家」

先日ドラマVIVANTの聖地奥出雲に凸 訪れた地は「たたら製鉄」の鉄師御三家の一つ櫻井家 実際に生で見た庭園や家屋はとても奥ゆかしかった 作中で登場する乃木家も御三家の一つとして描かれる 流石に家紋はドラマとは違ったが実際は梶の葉の家紋 梶の葉の家紋は「諏訪信仰」 また日本の魂とも言えるたたらの日本刀は 古代から脈々と受け継がれてきた 「玉鋼」 因みにたたら製鉄をモデルにしているシーンが もののけ姫でも登場する そのシーンで片目の人物や包帯巻きの人がいたりするが

京の紅葉~錦秋の装い

はじめに春に花、夏に祭、秋に紅葉、冬に雪。 歴史ある風情と共に移ろいゆく季節を感じるとき、 日本人として生まれながら、日々の生活で忘れてしまっている何かに気付かせてくれる。 千年の都・京都にはそんな魅力があるように思います。 暑さが和らぎ、ようやく季節が進んできました。 朝晩の冷え込みなど感じると、気になるのは木々の色付き。 野山の錦とも言われる紅葉は、春の花見と並んで日本の四季を強く感じる自然の贈り物です。 紅葉の名所は全国各地にありますが、その美しさと密度では、やはり

歴史を「味わう」話

東海道53次を駆け抜ける旅、今回訪れたのは、 日本橋から 20番目『鞠子宿』 です ま、今回と言っても前回の府中と同一の日程で訪れていたのですが、2か所同時に執筆していたら、予想に反し、文字数が多くなってしまったので、別々にした経緯があるという、需要が全くないウラ話も併せてお伝えしておきたい(笑) それでは本題に入りまして、 まずはこの写真を見ていただきたい。 これは、鞠子宿に訪れて撮った写真なのだが、これ見て、何か気づくことはありませんか? そう、表紙の浮世絵と似

ぷらっと鎌倉

①北鎌倉 喫茶吉野 北鎌倉の駅で降りて鎌倉街道をてくてく5分ほど歩くと、東慶寺の手前にこの喫茶店はあります。 私が今回鎌倉に行ったのは9月中旬すぎ。まだまだ暑い時期だったので、ともかく一息つきたいとこの喫茶店に入りました。 アンティーク調の店内は本当に静か。奥のサンルーム席では小さな庭が見えて、季節の草花を楽しむことができます。 庭と言っても凝って整えられたものというよりは、そのまま自然に草花が生えているかのようなイメージで、それがとても心を和ませてくれます。例えば、昔

秋の尾道旅。忘れたくない景色に何度も会いにゆく

2泊3日の尾道旅。秋の心地よく揺らめく海風に吹かれながら、晴れた日々を慈しむように歩いた3日間。秋も深まっているというのに、つい目を細めてしまうような強い日差しの中で、海と空と風と路地と街の空気とをしみじみと味わった3日間の記録です。 街と海ホテルと夕日しまなみ海道

琵琶湖2泊3日の旅・1

先日2泊3日で、友人と二人旅してきました。 琵琶湖旅行です。 私も友人も初琵琶湖。いろいろ行きたいとこがあり、でも琵琶湖は広くて、全てを廻るためには2泊3日じゃ足りない。 「どこに行くか」より「どこを諦めるか」で、廻る所を考えました。 特に、丸一日観光できる2日目にどこに行くかは重要で。 当日も観光しながら悩んで、急遽段取りを変更したり…。 そんな琵琶湖観光旅行の思い出を、まとめてみました。 ホテルのこと 拠点にしたのは、大津の琵琶湖ホテル。 すごくいいホテルでした。 駅

『おやすみ短歌』情報

『おやすみ短歌 三人がえらんで書いた安眠へさそってくれる百人一首』 を2023年11月に刊行します! 詳細はこちら↓ ためし読みできます本文の一部とまえがき、あとがきは、こちらでご覧いただけます。 https://hanmoto9.tameshiyo.me/9784910686110 編んだひと・書いたひと編著者は以下の三人です。 枡野浩一さん https://twitter.com/toiimasunomo phaさん https://twitter.com/pha 佐