ぷらっと鎌倉
①北鎌倉 喫茶吉野
北鎌倉の駅で降りて鎌倉街道をてくてく5分ほど歩くと、東慶寺の手前にこの喫茶店はあります。
私が今回鎌倉に行ったのは9月中旬すぎ。まだまだ暑い時期だったので、ともかく一息つきたいとこの喫茶店に入りました。
アンティーク調の店内は本当に静か。奥のサンルーム席では小さな庭が見えて、季節の草花を楽しむことができます。
庭と言っても凝って整えられたものというよりは、そのまま自然に草花が生えているかのようなイメージで、それがとても心を和ませてくれます。例えば、昔遊びに行ったどこかの野原だったり、おばあちゃんの家の庭先だったり……そんな感じ。
忙しい毎日を忘れてほっと一息、そんなひとときが過ごせます。
②北鎌倉 浄智寺
鎌倉七福神のひとつである布袋尊が祭られています。
境内は想像以上に広いです。「DESTNY 鎌倉物語」や「おカネの切れ目が恋のはじまり」、「武士の一分」などいろいろな映画やドラマの舞台にもなってきたところだと後で知りました。知っていたらもう少ししっかり見て来たのに……と、ちょっと残念。
まあ詳しく知らなくとも、ゆるりと散策するだけでも楽しめます。
御朱印も味わい深いです。
③北鎌倉 建長寺
鎌倉五山第一位の名刹 建長寺。建長5年(1253年)に建てられた禅寺です。
まずは山門がまあ素晴らしい。
暑い日ということもあり、この山門の下でくつろぐ人の姿も多かったです。門をくぐると一瞬空気がしん、と静まる感じがしました。
何百年という昔から多くの人がいろいろな思いを胸にこの山門をくぐって行ったことでしょう。そんな空気感が感じられる場所でした。
すこし歩くと仏殿、そして法堂があります。
今回はこれを見るために来たと言っても過言ではない雲龍図。
建長寺の創建750年を記念して、小泉淳作(こいずみじゅんさく)画伯によって描かれたそうです。美しいし、とても迫力があります。
今調べてみたら、京都の建仁寺にある龍の天井画も同じく小泉淳作画伯によるものでした。以前建仁寺を訪れた際に見てずっと記憶に残っていたのですが、この方の龍の天井画はやはり美しい。いくら見ていても見飽きることがありません。
鎌倉へ行ったらぜひ訪れてみてくださいね。
④七里ヶ浜 鎌倉プリンセスホテル
今回泊まったのは鎌倉プリンセスホテル。
江ノ電・七里ヶ浜駅から歩いて10分かからないくらいです。
ここはホテルの部屋から見た夕陽がものすごく美しかったです。部屋のすぐ横にはプールがあって、その向こうに七里ヶ浜の海と遠くに江の島、そして富士山が見えました。
富士山に沈む夕陽がとてもとてもきれいで感動しました。素晴らしい天気に感謝!!です。(ちなみに翌日は晴れていたのに、富士山の辺りは雲に霞んでいて良く見えませんでした。)
素晴らしい夕日にしばし我を忘れて感動していたのですが……
この後手痛い目にあいました。
なんと夕食難民になってしまったのです。連休中の人出をなめていたために、ホテルはもとより近隣のレストランや食堂がすべて満席。夜まで予約で埋まっているからと順番待ちもできないありさまでした。とほほ。
結局、江の島まで足を延ばして、何とかおいしい食事にありつくことができましたが、空腹度MAXでした。
週末や連休の夕食は、予約を入れておくか、すごく早めに動くかしておいた方がよさそうです。
⑤江の島
ここまで来たらやはり江の島。
江の島弁天橋を渡るときから広々とした景色に包まれます。
橋を渡るとさっそく”貝作”へ。しらす丼目当てで結構な行列ができていました。
生しらすはやっぱりおいしい!このイカの塩辛もとてもおいしかったです。
江の島神社までの参道は長く、結構階段を歩きます。体力に自信がないときはエスカー(エスカレーターみたいなの)を利用した方がいいかも。
前回訪れたときは私も利用しました。やっぱり楽です。
日本三大弁財天を奉る江島神社。いかにも海の神社らしく参道の途中には竜宮城を模した楼門があります。
この切りえの御朱印は、夏らしい花火柄のクリアファイルに入っていました。切り絵の図柄も繊細でとてもきれいです。
帰り道に歩き疲れて、参道の和菓子店へ。井上総本舗だったと思います。
こちらのかき氷”水(すい)”。氷にかけてあるのが昔ながらの砂糖水なんです。だからかき氷の色もそのまままっ白です。
でも砂糖水とは言っても独自の配合で作られたものだそうで、上品で優しい甘さです。氷がふわふわで、冷たいものを食べたときのキーンとくる感じもありません。疲れた体にシーンと染み入るお味でした。
シンプルだけど、今まで食べたかき氷の中で一番おいしかったです。
暑い季節に江の島に行かれたら、ぜひお試しください。