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美しく温かい古民家、塩尻短歌館に行ってきました


先日、研修「塩尻短歌館探訪」がありました。

研修という割にはライトな雰囲気の名称ですよね。
ウチの県の教職員の研修は、膨大な講座リストから受けたいもの、経験年数によって受けなければいけないと決まっているものを選んで年度当初に申し込みます。
私は今年は正規採用10年目なので、例年より受けなければいけない研修が多め。
ハードなものも多いので、ひとつくらいは気軽に参加できるものを…と思い、この「塩尻短歌館探訪」を選んだというわけです。

ちなみに偶然、同じ学校で仲良くしているA先生もこの講座を選んでいました。
A先生、アナタ数学科ですよ…。
数学の時間に短歌で何するんですか!とツッコんだら、「あと3年で一応定年だから、老後の趣味を探しに来たの!」と言われました。失礼しました…。

さて。この塩尻短歌館は、塩尻市ゆかりの島木赤彦や若山牧水、そして彼らを中心とする歌人たちの足跡をたどれる場所です。
有名な歌人ひとりをピックアップしているのではなく、「歌人たち」のつながりやそれぞれの人生の関連を学べるのが特色なんだそうです。

来館者は、ここで歌を詠んで
用紙に記入していくことができます。
いいですね、文豪気分で小説書きたいですね。

明治元年に建てられた商家を移築した、いわゆる古民家。
「和」っていいなあと思わせられるお部屋を眺めながら、増築した研修室に向かいます。

午前中は、歌人たちの関係やエピソードの勉強。
短歌公園として整備されている周辺の緑地に出かけて、たくさんある歌碑についても解説していただきました。

歌碑の写真は他の参加者が多くて撮影できず。
ここは、赤彦が住んでいたお部屋を移築した建物。
離れだったこともあり、ミニマリズムの極致。
歌人たちの関係を石で表したという石庭。

縁側の椅子でお庭を眺めながらA先生とお昼ごはん。
老後の趣味の話から、退職後に何をするかの話になりました。
私、最近退職後にやりたいことが固まってきまして、実現のためにはこんな人材に手伝ってもらえたらいいな…なんて妄想していたのですが、
A先生に話したら引き受けてくれました。話が早いw
妄想の完成に向けたピースがひとつ埋まりました。ありがとうA先生。

お昼のあとと休憩時間に、館内を探索しました。

蔵の2階が、特別展の展示スペースになっています。
中2階に続く、立てかけた梯子並みの角度の階段。
秘密基地に向かう気分です。
中2階を経て2階。
短歌に関する書籍コーナーになっています。
吹き抜け部分。木材に歴史を感じます。
細かい細工も美しい。

午後は短歌作りの講座。
とは言ってもテクニック的な話ではなく、短歌を楽しむためのアイディアを教えていただきました。
ここ3日間の日記短歌、一句ずつ担当者を変えて作る短歌、好きなもの短歌などなど、
授業でもこれやってみたい!と思える内容。
初対面の人とも短歌作りを通して仲良くなれることを実感しました。

というわけで、研修というよりは古民家を見学して楽しく短歌カルチャーに触れた一日でした。
慌ただしい毎日の中の、閑話休題。

塩尻短歌館のHPです。

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