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あなたはどちらの扉を開きますか?

やっと

やっと、辿り着いた気がする

俺のステージ

でも

そのステージに続く扉は1つ

あとはその扉を開くだけ

あと、1つ。

最後の一歩。

己の使命に正直に

怖がることは無い

大丈夫

大丈夫

大丈夫

必ず大丈夫

もう、自分に嘘はつきたくない

保身に走るな

執着するな

与えられるべきその人に

お前のパンを差し上げろ

40年前の俺が

本当の俺

叔母の手を握ったあの日から

この瞬間を迎えるまで

いくつもの扉を開いて来た

どの扉を開いても

何度も何十回も

泥沼ばかりだった

けど、やっと、その扉が現れた

最後の選択

やっと自分のステージの扉の前に辿り着いた

迷いを断ち切れ

お前なら大丈夫

自分を信じて

3歳の自分を取り戻す時は

今。

さすがに、ドラマチックすぎるだろ。

なんだよこれ笑

こんなこと…

あるんだな。

むかし立った舞台に続く扉の目の前に

意図せず座り込んでいる

いや、全ては必然。

あの時ステージに立ったことも

今ここで座り込んでいるのも…

私はいつも遠くへ行きたかった
今自分が立っているところよりも
ずぅっと遠くへ

その時は必ずくる。

生まれた時は自分の意識は無いから
せめて死ぬ時くらいは自分の死に方を選びたい

やっと、自分のその場所を見つけた。

大丈夫。

断ち切るんだ。

己の保身を

弱さを

もう、お前は十分に力を持っている。

疲れた時はそばにいてね。

いつも君は、俺のそばにいてくれたね。

ありがとう。

大好きだよ。

だけど

もう一歩だけ

もう一回だけ

俺に力貸してくれないかな。

・・・

うん。
ありがとう。

自分自身のステージに

やっと立てる。

そんな時こそ

慎重に

最大限の注意を払って

浮き足立たず

しっかりと

行き着く先を見据える。

己の魂と共に。

自分自身の声に耳と心を傾けて。

でも

やっぱり怖いから

みんな、力貸してね。

俺もみんなの力に精一杯なるから

一緒に

優しさと愛の溢れる世界にしよ。

ありがとう。

朝枝正行


ここは札幌市かでる2.7。
北海道が運営する市民活動支援センターの一つの施設。

昔、20年以上前。
ボクはこのステージに立っていました。

そして今、目の前にそのステージに続く扉が2つ。

これまでボクは沢山の選択をしてきました。
人は1日に3万回の選択をしていると言います。

465,375,000回の選択。

4億と6500万回。

これまで選んできた扉の先は
いつも泥沼だった。
そしてその沼の底まで落ちたことも何度も。
でもボクは今こうして生きている。
つまり、その度に這い上がってきたという客観的事実。

何度も何度も明日の光を諦めかけた。
その度に、まるで蜘蛛の糸のような光り輝く1本の糸が降りてきていました。
ボクは、そのいとをよじ登る選択もしてきたということ。

中には、その糸に気づかず、見つけられず、その闇に飲み込まれてしまった人達が幾万人いたことだろうか。

その糸に、感謝せずにはいられない。

今度は、ボクがその糸を与えられる側になりたい。
それは、40年前のボクが抱いていた願い。

小さな頃から、自分の居場所を探していた。
どこにあるのだろうか。
どこなのだろうか。
ずっと、泣きたい気持ちを抑えながら
もがき苦しんできた。

今、やっと、その自分が立ちたいステージに繋がる
最後の扉が目の前に。
しかも、2つ。
最後の選択。

自分の御心のままに。
自分の心に正直に。
自分の魂の叫びのままに。
自分の願う世界の光のままに。

やっと、自分のステージに辿り着こうとしています。
浮き足立ちそうな気持ちを必死に抑えて。

大丈夫と、3歳の自分が呼びかける。

『生きててよかったね』

そう心から言いながら死を迎えるそのステージに立つ勇気を
子どものボクが笑顔で与えてくれる。

ありがとう。

その扉を
明日、開きます。


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