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あなたがここにいること、それだけで幸せ ~「幸福論」 椎名林檎


世界幸福度ランキング


【国際】国連の世界幸福度ランキング2020。北欧諸国が上位ほぼ独占。日本は62位で4位後退 | SDGs UNITED

国連の持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)は3月20日、2020年版の「世界幸福度報告書」を発行し、世界幸福度ランキングを発表した。首位は3年連続でフィンランド。日本は2018年の54位、2019年の58位からさらに4位後退し、62位だった。

Sustainable Japan特別提供記事
2020/08/04より

幸福度を数値化したランキングです。最新版の結果を見てみるといつものごとく北欧諸国が目立ちますね。

この北欧諸国で幸福度が高い理由は何かあるのでしょうか?

デンマークが世界一幸せな理由を聞いてみた


↑のような記事を見つけました。

幸せには、「短期的な幸せ」「長期的な幸せ」があるとのこと。

「短期的な幸せ」は、ある特別な状況で感じる強いポジティブな感情。いい服を買う、いい大学に合格する、結婚するだとか。すごくわかりやすいけど、数日、数週間も経てばすぐに忘れちゃう、一時的な感情です。

Sustainable Japan特別提供記事
2020/08/04より

「長期的な幸せ」というのは、もっと心の奥底から感じる、自分の人生に対する満足感。夢を実現したい、こんな世界にしたい、あの人のためになりたい、そういった夢や目標へ向かっていく時に感じるのが長期的な幸せです。これは、時と場合によって変わりにくい。

Sustainable Japan特別提供記事
2020/08/04より

英語ではいずれも「happiness」となるのでなかなか区別しにくいとのこと。
そして、デンマークにおいては両者合わせ「Security(安全)」が最も重要だと。セイフティネットですね。税金などがうまく回っているということなのかもしれません。

ただその反面、社会に生活の一部分を任せることができるので孤独になってしまう方もいるようで(一人でも生きていける)、自殺者も少なくないそうで、このあたりをマイナス面ととらえているとのこと。

また、デンマークは労働時間が法制化されていて一人当たりの労働時間は短い。なのに、名目GDPでは(2013年当時で)日本の1.7倍。これについては、

デンマークの人々は仕事に目的を見いだしている人が多いからだと思います。たとえば、私自身も7年間勤め上げた会社を辞めて、幸福について研究するこの会社を3年前に立ち上げました。もちろん給料はかなり減りましたが、以前よりもずっと充実感があります。研究でも結果が出ていることですが、人は生きるためではなく、もっと意味のある何かのために働くことで、「長期的な幸せ」を感じる生き物なんだと思います。

Sustainable Japan特別提供記事
2020/08/04より

セイフティネットが機能しているから、目的を見いだせたならそれに向かって歩んでいける環境があるんですね。

インタビューの教授も給与はかなり減ったが充実感はかなり増えたと語っています。

労働の目的がお金じゃないんですね。

多分この点の意識変換ができるかどうかが重要な気がしますね。日本ではどうしても生活=お金のために働いてしまっている人が多いでしょうから。

そして、家族のこと、趣味の事など、やりたいことに充てる時間が十分にある。
人の本能に従っているというか。。

しかも、幸せって主観的な感情だから、捉えどころがない。デンマーク人である私が研究をしても、まだよくわからないんです。それでも、デンマークのように幸福度の高い社会やコミュニティを作ることはできます。現に私は幸せについて考えることが幸せだし、デンマーク人であれて幸せです。とはいっても、幸せになれるかなれないかは、究極的には自分次第なんですけどね。

Sustainable Japan特別提供記事
2020/08/04より

この締めの言葉がすべてですね。こういう枠組みは、おそらく作ることは可能でしょう。

でも結局は自分次第ですよね。その当人が何を幸せととらえるか。そして、その個人の考えが活きるためには、社会の整備や概念の変革も必要であろうと。

「幸福論」椎名林檎


本当の幸せを探してみる。よく人は、自分は、より幸せになりたいと願う。例えばもっとお金が欲しいとか。でも考えてみると、小学生のときはたった1000円でも大金だったはず。今はその何倍も自由に使えているけど満足していない。

たぶん、今ここに大金があったとしても、きっと、もっともっと、、と欲が広がっていって永久に満足できない=幸せと思えなのではないでしょうか。

じゃあどうすれば、、、、と問うた時の答えは簡単で、今現在、ここに在る状況を受け入れていくこと。今ここで生きているうちにも、時間は自然と流れ、空はただそこに在る。

時間が流れていくこと、、たとえば、今日は5分が長く感じられたから不幸だとか、、そういうことはないでしょう。空の色がいつかあの場所で見た素敵なオレンジ色じゃなくて今日は水色だから駄目だということもないでしょう。

今、ここに在る状況。空気もあり、花もあり、空も雲もあり、太陽があり、、、と普段は何もそれらに対して要望を投げない対象がある事実を受け入れたら、その事実に感謝の気持ちがわいてくるはず。

そう、感謝ですね。

素顔で泣いて笑ってくれるような存在が、当たり前のようにそこにいることに感謝して、その存在に愛を向けていけば良いのでしょう。

当たり前の状況を受け入れて、日々に感謝をしていくこと。そうすると今ここに自分が存在していることが何よりの幸せであると気が付いていくのではないでしょうか?

そして、たいせつな人が同じ時を生きているということが幸せであることにも。

あたしは君のメロディーやその
哲学や言葉、全てを守り通します。
君が其処に生きているという真実だけで 幸福なのです。

椎名林檎「幸福論」より

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hisataroh358
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