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本を読むきっかけのひとつに、信頼できる読み手に導かれて、というのがあります。もちろんそ…
裏話というものは、おもしろいものです。テレビのワイドショーの低次元なのぞき趣味は別とし…
大学で勉強することの意味って、何? いわゆる指定銘柄大学の学生なら、その学校に入ったこ…
十月二日、水曜日。こまつ座第四十二回公演『雨』(作/井上ひさし、演出/木村光一、出演/…
園山俊二さんがなくなって、もう四年にもなるんですね。月日の立つのは、本当に早いもので…
こんな一節なら、多くの人は何気なく読みすごすでしょう。でも、ぼくは違うんだな。身に覚え…
『少年H』下巻は、まさにその当時を生身の体で「生きた」人間でなければ書けない緊張感に満ちていて、いつまでもぼくを解放してくれません。命の場……というか、人間が生きるということそのものを、直視させられるのです。 ただでさえ、少年が大人になるとき、また学校の生徒が社会へ出るとき、人は理不尽な壁にぶつかり、戸惑うものです。まして敗戦前後ともなれば、受け皿の大人社会自体が混乱の真っただ中。少年の怒りを、まともに受け止める壁さえなかったのかもしれない。あるのは、得体のしれない、ヌエ
遊びのない服って、キュークツで着にくい。遊びのないブレーキって、危険。社会というか、世…
最近涙腺が緩くなってきたように感じます。年のせいでしょうか。 テレビでいろいろな人た…
九ちゃんが飛行機事故でなくなったと聞いたその日の夜(一九八五年八月十二日)、ぼくは布団…
日本人の美意識というと、ぼくたちはすぐに「わび」とか「さび」、あるいは「あはれ」などを…
ケルト美術展が開催されています。ブームとはいかないまでも、日本でもケルトはかなり一般的…
やあ、おひさしぶり。相変わらずですね……と言いたくなる、私立探偵スペンサー。 かなり…
十一月一日そして二日は、子どもたちの通う学校の文化祭があって、ぼくも応援に行って来ました。 まず一日は小学校の学芸会。感心したのは三年生の合奏と歌でした。うまい……わけじゃない、でも、子どもらしい素朴な表現が、ぼくたち大人のひからびた心に慈雨(じう)のように染みわたります。 翌日は中学校の合唱コンクール。そう言えばぼくたちの頃にもあったな、と思いながら、可愛い顔だちの子もガラの悪い(失礼!)子もそれぞれ一生懸命に歌う姿を見ていると、技術うんぬんの話よりも、まず感動してし