人生を変える無限の集中力
どうも、氷雨斑早希です。今回は、人生の成功を左右する「集中力」についてどうすれば集中状態を奪われないのか、どうすればもっと集中状態を維持できるのかを科学的にご紹介していきます。
前回投稿時から、文献も拡充し、さらにパワーアップさせましたので、是非読んでみてください。
1:現代の必須スキル
さて、冒頭で「集中力が人生の成功を左右する」と書きましたが、それは本当なのか、と疑問に思われた方もいるかと思います。無論、本当です。2016年に行われた研究によると「人生の成功に最も必要なのは頭の良さではなく、誠実性である」という結論が出されています。ここで言われる「誠実性」とは、目先の快楽にとらわれず、コツコツと物事を進める力のことを指しています。すなわち集中力のことにほかなりません。
2:そもそも「集中する」って何?
皆さんは「集中する」とは「どういうことか」を人に説明することができますか?
かのアインシュタインは「6歳児に説明できなければ、理解したとは言えない」という言葉を残しています。つまり、何もわからない人に理解させられてはじめて、自身も理解したといえる、ということです。
理解不足のものをどれだけ実践したところで、大きな成果は得られません。ですので、まず一番最初にその集中力が一体どのようなものなのかを解き明かして、その鍛え方をご紹介していきたいと思います。
3:集中力の正体
では、集中力の正体を紐解いていきたいと思います。そもそも、集中力とは脳の単一的な能力ではありません。そこで、今回は集中するにあたって、壁となるもの、その壁を乗り越えるために必要なもの、それらを統合したものの3段階で書いていきます。
まず、壁となるものは、集中する前と、集中しているときにそれぞれあります。
そして、集中する前の壁を乗り越えるには、「自分にはこのタスクをこなせる」と思える自己効力感と、集中しなければいけないことに自分の意識を向けるモチベーション管理能力との2つがあります。
そして、集中しているときの壁を盛り超えるには、その集中状態を維持するための注意の持続力、注意がそれそうになった時に注意を引き戻すためのセルフコントロール能力が必要になります。
まとめると、「集中力」とは「自分が行うべきタスクの完了まで注意を向け続けること」ということができます。
4:集中力の逆説
人間の脳は本来長時間集中するようにはできておりません。というのも、あまりにも1つのことに熱中しすぎると周りが見えなくなってしまい却って命の危機に瀕してしまうからです。
わかりやすいのは国民的アニメといっても差し支えないであろう、「名探偵コナン」の冒頭です。新一は目の前の取引に集中しすぎるあまり、背後からのジンの一撃を回避できず毒薬を飲まされましたよね?
他にも、ゲームに集中しすぎて、十分な水分補給も行わないままショック死に至った例が2002年以降多数報告されています。
本来は、このような事態を避けるため、人間の脳は過度に集中しすぎないようにできているのです。人間の体は狩猟採集をしていた頃からほとんど変わっていないため、サバンナでの習性が私たちの脳には根強く残っています。
集中するための時間の使い方については、有料エリアのほうに後述しますので、よろしければお買い求めください。
5:集中力にまつわる
皆さんは集中力についてどんな悩みがありますか?ひょっとしたらその悩みただの思い過ごしかもしれませんよ。そんなわけで私が実際悩んでいたことは事実、思い過ごしだったので、その思い過ごしになった悩みをご紹介いたします。
集中する才能がない
このnoteは誰でも、安くでも高い集中力を身につけられるためのものです。つまり、集中力に才能なんて関係ありません。この後、記載していく「集中力を奪う悪しきモノ」を取り除き、「超低コストで集中力を爆上げハック」のいくつかを取り入れるだけでもかなりの効果があると思います。
何を隠そう僕も昔は高3の時、受験勉強に全く集中できず、結果として、受験した大学すべて不合格になり、浪人することになったクチです。1年浪人して、その間どうすれば自分なりにどうすれば集中できるのかを探りながら勉強しました。そして、第一志望の大学に入り、心理学や脳科学の勉強していくうちに、自分のとっていた行動が、知らず知らずのうちに理にかなっていたことを知りました。無論、実体験だけでは、皆さんに当てはまるかはわかりません。しかし、最後にまとめて掲載する参考文献は、科学をベースに書かれたものばかりです。どうぞ、ご安心してお読みください。
もっと集中しなくて
人間は、「4:集中力の逆説」でも書いた通り、長時間集中するのに不向きな生き物です。でも、長時間集中している人がいるようにも感じますよね。私もそうですが基本的には2〜3時間集中しているように見えても、長くても90分くらいで、短いと30分に1度くらいは軽く休憩して、短い集中をこまめにしています。
もう疲れて集中できない
人間の脳は、厄介なことに基本的にブレーキ(「疲れた」という感覚だと思ってください)をすごい早い段階で体にかけます。というのも、先述の通り、人間の体も仕組みは狩猟採集をしていた頃と変わらないので、本当に動けなるまで動いてしまうと、いざという時(例えば、ライオンに襲われるなど)に動けなくなってしまうからです。それを避けるため、体にエネルギーを残すため、かなり早い段階で脳は体にブレーキをかけているのです。
かなり、難しく説明しましたが、認識としては「疲れたと思っても、実はそこまで疲れてはいない」くらいで大丈夫です。
それを克服するには、たった1つ集中することに慣れるしかありません。
はたけ違いなたとえですが、マラソンの高地トレーニングを思い浮かべてください。高地は低地より酸素が薄く、低地よりも早く疲れます。ところが、そこでのトレーニングに慣れてくると、低地での酸素濃度が楽になります。やろうとしていることは、これと似たようなものです。できるようになってしまえば、集中力は期間限定でなく、使い続ける限り、ずっと使える力になっていきます。
また、これまでは意志力は消耗するものとされていましたが、最近の研究では、意志力は消耗するわけではなく、誘惑に弱くなるのは単にやりたくないからやる気が起きないという感情コントロールの問題ではないかといわれ始めています。
6:集中力にとって大事なもの
ここまで、集中力の正体や特性について書いてきたんですけれども、ここからは、集中力を司どる脳の部位や、特徴を書いて、そのあと、集中力を奪うものや行動、反対に集中力をあげるものや行動について説明していきます。
集中力を司る脳の部位
冒頭で書いた通り、集中することとは「注意を何か1つに向け続ける力」です。これを司るのは脳の前頭葉前頭前皮質です。ちょうどおでこの真裏くらいに場所です。ここは、思考や感情の制御を司る部位であり、集中力が高い人ほどここの密度が高い傾向にあります。
脳のエネルギー
皆さんは1日に消費するエネルギーのうち一体何%が脳で消費されているかご存知でしょうか。ちなみに成人の脳の重さは大体1.2kg前後比率に直すと大体1.5~2%程度です。
答えは「20%」です。思ってたよりも多くありませんか?何かしようと、何もせずとも脳は1日の消費エネルギーのうちの20%を消費して僕らは生きています。そんな大食らいな脳のエネルギーとは一体なんでしょうか。
答えは「糖(グルコース)」と「酸素」です。また、間接的ではありますがこれらを運ぶための血流も大事になっていきます。いかに脳に効率よく「糖」と「酸素」を届けるかが集中力を発揮する上で大事になってきます。
7:集中できないのはあなたのせいじゃない!集中力を奪うワルモノたち
さて、集中力にとって大事なものがわかったところで、僕らの生活に潜む集中力を奪い、生産性を下げる原因を解説していきます。
1:人間
古代ギリシャの哲学者アリストテレスが言った通り、人間とは社会的な生き物です。他者との繋がりがなければ生きていけません。しかし、時として、この人とのつながりが集中力を奪う原因になっているのです。
ⅰ:コミュニケーション
先述の通り、人は人との繋がりがなりがないと生きていけません。そこで人間は他者とのコミュニケーションを優先するように進化してきました。折角集中していても、そこにコミュニケーションに関わるものが入ってくると脳がそちらを優先していまい、集中力が切れてしまいます。また、1度切れた集中の糸を戻すには30分前後かかるとも言われています。
ⅱ:スマホ・パソコンなどのデジタル機器
これはⅰに通じる部分でもありますが、メールやラインの通知、電話の着信は人との繋がりを想起させるので、これらが鳴ると自分の意思とは関係なく脳が無条件に反応してしまいます。
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