詩95　Muddy water♒

今は　腐った　濁り水だけど。

ナマズぐらいしか　住めない水だけど。

憧れの水に　僕は　なりたい。

清らかな水に　僕は　なりたい。

君じゃなきゃ　ダメなんだ　

君じゃなきゃ　潤せないよ

渇きを　癒せないよ

そんな言葉を　浴びせてもらえる

清らかな　水になりたい。

全ての動植物を育み

全ての海の　生き物を包み込む。

夏の琵琶湖の水のように

鏡のように　穏やかで

時に

冬の　荒れ狂う　日本海のように。。

　たとえ熱湯になり

煮えくり返ってしまったとしても

しばらくすれば　冷めていき

アブクも消えていく。

流れていく。　

時に早く　時に　ゆっくりと。

たまには濁流になってしまうこともあるんだろう。

でも　

一カ所にとどまることはない。

少しずつでも動いていけば

少しずつでも清らかになるだろう。

憧れの水に　近づくだろう。

マイナスイオンを発するだろう。

#創作大賞2023 #オールカテゴリ部門