精神医学「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」
精神医学(Psychiatry)は、各種精神障害に関する診断、予防、治療、研究を行う医学の一分野です。
カウンセラーは医師のように病名を診断したり、投薬治療を行うことはできません。
カウンセラーの精神医学的な知識が乏しいと、クライアントの状況を正確に判断することができないため、重篤な症状へと発展させてしまう危険性もあります。
カウンセラーは常にクライアントの利益に繋がる判断をしなければなりません。
病名を告げるなど医師の専門領域を侵したり、クライアントが傷つくような知識の乱用は絶対あってはならないことですよね。
カウンセラーが自身の専門性の限界を知り、クライエントのメリットにつながる関わりをするためには精神医学の基礎知識は非常に大切ですよね。
あくまで予備知識としての情報ですが、私自身の学びの場としても精神医学の基礎知識をこのnoteに書いておこうと思いました。
また、多くの人が精神医学に触れる機会となったり、理解を深めるきっかけになっていただけたらと思っています。
1.心的外傷後ストレス障害 (PTSD)
強い心理的ストレス後、少し時間が経ってから6ヶ月以内に、急性ストレス障害で見られるような。
特異な症状が出現している場合に、心的外傷後ストレス障害 PTSD と診断されます。
この症状の特徴はその精神的にショックな経験の情景を、突然ありありと当時の感情と身体感覚を伴って再体験することです。
その都度に苦痛な体験を繰り返してしまうため、気分が落ち込み、イライラしたり怒りぽくなります。
苦痛から逃れるためにアルコールの乱用などに走りやすくなってしまうこともあります。
その他の症状としては、不安や落ち着きのなさ、理解力の減退、不眠、頭痛、食欲減退など多彩な新身体症状が長期にわたって訴えられます。
また外傷体験は、人間の生きている基板を根本的に揺るがす体験であるため、無力感や不信感や怒りなど、様々な感情が入り混じり混乱してしまう場合があります。
PTSDを抱える人に対して「一人ぼっちではない」「あなたを支えてくれる人はいる」というメッセージを伝えつつ、守られる安心感や安全感を取り戻せるように関わっていきます。
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