自身が不老不死だと勘違いしているかのような人がいる。ただ馬齢を重ねることが目的かのような人がいる。人はわけのわからぬまま産まれて、瞬く間に死ぬ。いつ死ぬのかは分からない。常にその事実に真摯に向き合い、刹那に三昧しなければ、私の生は砂のように掌からこぼれゆくだろう。