エリザベス女王杯2 ローテーション・騎手など
1.騎手成績
緑の色が着いた部分が今年騎乗予定の騎手で、黄色が注目データです。
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阪神2200mトータルの成績(図1)で見ると、騎乗機会が多いせいもあるが単勝率連対率複勝率すべての面で高値を出している川田騎手にまず目が行く。次いで比較的安定した複勝率を出している池添騎手の成績が目立つ。
牝馬騎乗時の成績(図2)で見ると、データ数が少ないので微妙だがルメール騎手と川田騎手の成績が良い。しかし内訳は両者とも馬券内になった馬は2人気以上の馬なのであまり参考にならないか。
人気に応えるのはやはり川田騎手で、5人気以上の馬に騎乗した際は騎乗数が一番多いにも関わらず、5回以上騎乗した騎手の中で一番複勝率が高い。(図3)逆に人気薄を持ってくるのは池添騎手で、11、12人気をそれぞれ3着に滑り込ませている。川田騎手はデータ上は良く見えるが、1着になった2頭が両方とも6人気なので、人気薄を持ってくるかと言われると微妙なライン。(図4)
2.ローテーション
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前走クラスはやはりG1というべきか基本的に前走G3以下は厳しい。2勝クラスから好走した2頭は両者とも重馬場での開催であった。G3から好走した昨年のクラヴェルは馬柱だけでは考察できませんでした。
注目すべきは府中牝馬S組で、馬券に絡まなかったのは過去10年で2015年のみ。2021年のアカイイトを筆頭にクロコスミアが3年連続2着(7、9、9人気)、2016年には3人気1着、12人気2着で連対を占めるなど人気薄の激走も多い。が、レース名称が5年前に変わったため表(図6)だとわかりにくいが、合算すると5-5-3-55なので、勝率は約9%、連対率は約18%、複勝率は約24%となり、そうなるとオールカマー組のほうが成績が良い。ステップレースとして使用する頭数が多い分、馬券に絡むことも多いという事だろうか。しかし牝馬Sで5着以内だった馬に限定すると、4-4-2-19で勝率約20%、複勝率約51%と好成績である。狙う場合は前走で好走した馬を狙うといいかもしれない。
先程オールカマー組の成績がいいと触れたが、過去2年では振るわなく馬券内が1頭もいない。(図9)それに対して府中牝馬Sは半数が馬券になっている。求められる適性は東京競馬場よりは中山競馬場のほうが近い気もするのだが舞台適性ではないとすると、レース間隔か。それともテンの速さへの対応力か。この中にはレイパパレなど5人気以上が全6頭中5頭含まれているので、実力馬がいないわけではない。前走6着以下の場合、馬が秋華賞か府中牝馬S(どちらも中4週)しか馬券に絡んでいないことを考えると、レース間隔の説が濃厚か。(図8)
3.人気
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牝馬限定戦は荒れやすいとの定説通り?なのか上位人気は5人気以上で見ても1着7回、2着4回、3着8回とそれほど信頼度は高くない。(図9)
関東馬は出走頭数が少ないせいもあるが、過去10年で連対馬4頭しか馬券に絡んでいない。少し抜けた実力馬のヌーヴォレコルト(オークス1着、秋華賞2着のローテーションから2着、翌年2着)を除くと他の2頭は馬場コンディションが稍重以下だったことを考慮すると、関東馬に印をつけるにはそれなりの強調材料が必要か。
4.馬齢
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6歳以上の成績が振るわない。2着に1頭入っているのは4歳から3年連続2着のクロコスミアなので例外でいいだろう。3歳馬で2013年ラキシス以外の馬券に絡んだ馬は全頭秋華賞かオークスで上り3位以内の末脚を使えていた。ただ、3年前以前と今年は舞台が違うので参考程度に。5歳で好走した馬は全頭リピーターであることを考えると軸馬選びは、馬券内率・回収率ともに好成績な4歳馬からが無難なところだろうか。(図12)