ドイツは絶対に休まないといけないという法律がある 土曜日、日曜日になると店が全部閉まる ヨーロッパの中でもプロテスタント系住人、カルヴァン派の人たちが多い地域で資本主義が育っている。禁欲主義が資本主義と関係している 天職に従って真面目に働こうという考え方は、生まれつき持っていない
現代のわれわれが当たり前だと思っている価値観、また家庭教育や学校教育で当たり前のように教わる道徳的価値観というのは、実は 近代に入って、ヨーロッパに関して言えばこの 300 年ぐらい、日本に関して言えば 150 年ぐらいの間につくられた極めて新しい価値観である
ヨーロッパも中世までは今言った勤勉や時間厳守や信用を守る、節約するという文化がない 労働者は報酬が多いことよりも、労働が少ないことの方が彼らを動かす刺激だった。その日暮らしの価値観で生きている人たちは、アフリカの十分に近代化していない社会では多いらしい
この本を深く解釈すれば、それだけで社会科学、政治学や経済学や法学もそうなのです けれども、そうした学問の入口が開かれていくというぐらい大事な本なのだ プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 は大学生に読んでほしい経済書であるらしい