NHK「いまこそシェイクスピア」という番組。吉田鋼太郎さんと藤原竜也さんの彩の国のCM?当時ペストが流行ってたからコロナの今観るべき、って意味不明。あとは「シェイクスピア凄え」の連呼だけ。恥ずかしすぎる。シェイクスピアやってるって言えなくなった、同じ人種だと思われると思うと(泣)
「美文より名文より読みやすさ」というアドバイスを読んで、かるく絶望した。たしかに読みやすさは大切だけど、それだけだと世の中、浅くなってしまう。「智に働けば角が立つ」というような深いことを、誰も言ってくれなくなってしまう。名文も絶滅危惧種だ。
昨日のNHK(Eテレ)クラシック音楽館、ベートーベン特集最終回は楽しかった。バーンスタインのお宝映像に広上淳一氏の解説、わかりやすくてためになりました。マエストロ広上、また「第九(交響曲)は半沢直樹だ」とか品のないことを言わないでくれたらもっとよかったのに(苦笑)。
夏目漱石の『こころ』。主人公の若者が、「先生」が死ぬつもりだと知って、病気が重いお父さんを置いて汽車に飛び乗るのを非難する人がよくいる。違う。そこがかなめなんだ。これは「大切な人ふたりの死の、どちらにもまにあわない」という小説だ。まにあわなかったことがある人にしかわからない。
太宰治が好きだけれど、『人間失格』は好きではない。というか、哀しくなる。なぜって、自伝の形をとっているくせに、私が太宰作品の中でいちばん好きな『走れメロス』や『駈込み訴え』や『富嶽百景』や『お伽草紙』を書いた時期が、まるごと無かったことになっているからだ。あんまりだよ、太宰さん。
公文協の「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」がすごい。マスクして演劇しろと。 「表現上困難な場合を除き原則としてマスク着用」「出演者間で十分な間隔をとる」 逆に「表現上マスクしてOK」な演劇てどんなん。 https://www.zenkoubun.jp/