Kindle unlimited で柳沢きみお作の「特命係長・只野仁」各種を読んでいます。これって、格闘シーン、ベッドシーン以外の大半は人生論、幸福論ですね。バブルが弾けて地獄を味わった企業のサラリーマン達が主人公。基本、暗い。宗教、哲学的考察を語る主人公の言葉は作者自身の言葉。
柳沢きみおのマンガ『妻をめとらば』全巻を読み終えた後、志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』を手に取ったら、巻頭の「佐々木の場合」に、マンガの八一に似た、下衆な登場人物が出てきて、そのシンクロに驚きました。柳沢も志賀も凄い。