学部不要論は学びたい人の権利を無視した乱暴な議論であると言われたが、どうしても目立つのは、楽単狙いのサボリージャである訳で。大学の先生の教育の基本は反復で、前習った事をテストで確認する。自分の言った事を答案で再現してもらえれば、単位は出るが、まずはインプットだ。
学生にとって、面白くて役に立つコンテンツを上手く作れるアイデアマンな先生が沢山いるのなら、それでいいが、肝心のコンテンツ作りで泣く泣く制約上削らなあかん部分が出てくるという事情も見てきた。教育実習を高校生にもやってもらうようなオープンな仕組みにすると、何の為の勉強か判る気がする。
日大アメフト部違法薬物事件。今まで誰もが理事長叩きはすれども、組織体系の目詰まりを指摘する論者はいなかったのが不思議であった。理事長がいくら改革を唱えようと、それに伴う組織変革がなければ意味がない。願わくば林理事長への報告がボトムアップで上がる構造に変わらん事を。
竹中平蔵先生のトリクルダウン理論。富裕層にカネが沢山降れば、下々までその恩恵に与れるという根拠なき理屈なのだが、経済学者はその信用あるにかこつけ空論を振りかざすのは良くないし、不作法だろう。国はマンモスなので、小回りの効く機動的な政策から始めるべき。理念や大義だけでは、動けぬ。
昔解いた中学生向けの問題集で、伊藤正己先生の文章があった。非常に明快で読みやすく、判事とはかくあるべしと思ったものだ。一時期、学のあるなしをあげつらった論評が流行ったが、壊してみろよそのバッドハビットと当時も考えていた。学のあるなしを一元的に判断する時点で、お察しというものだ。
マイナカードに統合するのは、今に危険と言われる事もなくなるのかな。預金や健康状態、あらゆる情報が集まるとなると、紛失したら拾われた人に筒抜けにされ、プライバシーも何もなくなる。だけどポイント付与につられ、ホイホイ集まる人達がそこまでのリスク管理を理解出来てるかは不明だ。