つい最近のことのように思っていたが、七年が過ぎて、新しい新之助が生まれる。ある家の三代を観るのはめずらしいことではないけれど、逸材が三代続くのは、かなりむずかしい。新しい新之助は、この初目見得でも、不敵な面魂をしていた。