晩秋 徘徊門巷夕陽寒 景物微微秋色残 偶看路邉黄葉落 黄昏蕭瑟思無端
少年寇盗 少年加盗数多侵 強奪紳耆有万金 皆以朝廷苛政過 如何救苦為公箴
詠項羽(更改) 項籍四方聞楚歌 不成覇道叛臣多 失姬落涙馳南出 流急烏江奈渡何
大志消磨 少年落落大望多 熱血汪然歳月過 夢破悲哀空看鏡 傷時志尚漸消磨
詠項羽 項籍四方聞楚歌 覇王遂悟反吾多 失姬落涙馳南出 将渡烏江覚己跎
令和六年十月二十七日衆議院選挙 選士今真卜国時 喧喧皆述救民辞 不明左右正邪別 能委不存甚是悲
令和六年十月二十六日全日本漢詩大会神奈川大会 会同金港一高堂 朗詠轟轟広大場 坐席静聞思韻律 今歓多学麗辞章
詠項羽(改) 項籍四方聞楚歌 不成覇道叛臣多 失姬落涙馳南出 将渡烏江歎蹉跎
清音 蕭然茅屋独弾琴 静坐深思千古心 一曲通神憂鬱散 悠悠閑淡有清音
祝還暦 豚児祝寿此開筵 母子相歓綺席前 今夕庭幃一樽酒 欣嘉慈父杖郷年
伏日 炎炎伏日乱鳴蝉 午睡無風不可眠 流汗解衣猶酷熱 暑威愈益火雲天
贈朋友賀婚 妙齢朋友結婚姻 賀宴歓声酬献頻 鴛夢未醒琴瑟和 寄言正是好縁因
惜春 斜風撩乱落花頻 満地芳香紅雨塵 何処東君留不得 悄然恨殺惜残春
荊軻 衛人刺客遠秦遊 匕首私携除国憂 易水燕丹離壮士 高歌寂寞水寒流
賞蛍 停舟水上賞飛蛍 腐化耀明江水青 数点流光紗扇上 映江蛍火燦如星
杜鵑 客亭暁月子規鳴 蜀鳥一声魂夢驚 愁聴行人空撫枕 杜鵑啼血故園情
梵宮 梵宮古塔此登臨 浄閣寥寥有妙音 半日徘徊夕陽下 経声梵唄気沈沈
書痴静坐 青灯静坐竹窓前 孤読詩文三百篇 戸外江湖人海感 書痴恣意楽陶然
詩作の練習-35 七言絶句を書こう-4。 転句 起承転結には役割があります。話始めが起、受けが承、目先の変更が転、終わりが結です。起承と結句はお題を中心に意味的なつながりがあるので作り易いのですが、転句には色々なパターンがあり、筆者にとっては慣れるまでは作るのが難しかったです。
詩作の練習-37 七言絶句を書こう-6。 平仄と韵の配置-2 七言絶句では、各句の間にもルールがあります。極めて幾何学的に噛み合っている様に見えますね。実際その効果は詩を朗誦するとより明確に感じる事が出来ます。つまり、ルールに従うだけで美しく響く詩文を創る事が出来るのです。
詩作の練習-34 七言絶句を書こう-3。 作り方 ①韻字、開始文字の平仄選択、お題を決める ②後ろ(結句)から前(起句)に向かって作る ③詩語集から適切な詩語を選択してあてはめる 細かくは色々ありますが、大まかな流れは以上です。詩語集からの二字、三字、四字の選択は必須です。
詩作の練習-33 七言絶句を書こう-2 準備 ①詩語集 ②平仄辞典 ③日中/中日辞典 ①と②はある程度の語数を収録した入門書もあるので基礎を勉強する間はそれで十分かもしれません。③は詩語集に載ってない事を書く時に中国語で表現するので必要です。日本語の熟語はNGになります。
詩作の練習-38 七言絶句を書こう-7。 同一文字禁止 ①同じ文字の使用 ②句中対、畳字など例外あり 実際に書いてみるとわかりますが、同じ漢字が二つも三つも出てくると、くどくて単調な文になります。素人は控える法が無難ですが、良い効果が期待出来る場合は例外として認められます。
短歌のようなもの3 花びらを道から吹いてカラカラと心うばった風の行方よ 春光の里訪ねたく紐解きしいにしえ人の七言絶句 旅に出で桃花の佳人とまみえしは一千年の昔日の宵 コーヒーであんぱん食べる春の日にふと胸よぎる切ない想い
詩作の練習-36 七言絶句を書こう-5。 平仄と韵の配置-1 七言絶句には平仄の決め事があります。基本となるのは起句先頭文字の平仄によりその後ろすべての文字の平仄が決定する、という事です。それは、平仄の合わない字を配置する事が出来ない事を意味します。
清音(改) 蕭然茅屋独弾琴 静坐深思千古心 妙曲通神広陵散 悠悠閑淡有清音
読書専心 独親書巻一閑人 意気軒高入夢頻 誦読専心忘塵事 偏知往事費青春
夏日海村 濤声熱散海風涼 打岸平波潮色光 遠近漁舟歌一曲 長汀浩蕩世塵忘