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2024年年末の漢詩

2024年年末


 12月も20になり、いよいよ年末年始カウントダウンとなった感があります。今年は七言絶句を書いてみました。七言絶句なので1、2、4句の末尾が韵字になります。今回は
一東韵を使いました。本文では太字にしてあります。

歳暮雑感
      風雷山人
      七言絶句 上平声 一東韵

<<繁体字>>
清香旅館例年
傢族團欒燈影
白髮加霜猶夢抱,
鐘聲百八待春

<<簡体字>>
清香旅馆例年
家族团栾灯影
白发加霜犹梦抱,
钟声百八待春

<<pinyin>>
清香旅馆例年
qīng xiāng lǚ guǎn lì nián tóng
家族团栾灯影
jiā zú tuán luán dēng yǐng zhōng
白发加霜犹梦抱,
bái fā jiā shuāng yóu mèng bào ,
钟声百八待春
zhōng shēng bǎi bā dài chūn fēng

<<訓読>>
清香の旅館 例年に同じ
家族団欒 灯影の中(うち)
白髪霜を加え 猶夢を抱き
鐘声百八 春風を待つ
(大意)
清香の 宿に滞在 いつもと
団欒を 楽しむ家族、暖灯の
白髪に まみれて猶も 夢を抱(いだ)いて
百八の 鐘声数え 待つよ春(しゅんぷう)

歳暮雑感
歳暮雑感

 筆者は訓読文は得意ではないので今後は大意のルバーイイだけを作っていこうかと考えています。目下の課題は音的に韵を踏み、韵字も使うスタイルを確立する事ですが、字を同一のグループで統一するだけでなく音まで合わせるのはなかなか大変です。