TOHOシネマズ新宿で「メイディセンバー」(トッド・ヘインズ監督) 隅々まで神経の行き届いた、でもなんか底意地の悪さ、みたいなものを感じさせる映画。 年間ベスト級だと思うのだが、好きかと言われると好きではない。
『メイ・ディセンバーゆれる真実』鑑賞。劇中わかりやすくメタファーとしての【蝶】が出てきて、羽化したての蝶とジョーのこれからとを重ね合わせてしまうのだけれど、グレイシーのナイーブさ(良くない意味)と頑固さの方が実は危なかしく厄介な気がする。抑圧の表れ方の違いが二人の違いなんだな。
『メイディセンバーゆれる真実』を観てメインテーマ以外にも気になることが散りばめられていて…グレイシーと娘達との関係(表面的には仲良しだけれど不穏)や、ジョーのメール相手とか。エリザベスの登場で、平穏そうに見えたジョーとグレイシーの世界が少しずつかき乱されていくのがサスペンス!怖!