内田S

初老の男。 常に胃の調子が悪い。

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ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その5)「幻覚の脳科学」

いつも手に取りやすいところに置いておいて、出かける時とかにカバンに入れて行き、ぽつぽつと拾い読みしている文庫本の話、とりあえずの最後、5冊目。 「幻覚の脳科学 見てしまう人びと」(オリヴァー・サックス)ハヤカワ文庫NV オリヴァー・サックスは1933年生まれの神経学者(2015年没)。 自分の診た患者に関する話を中心に、様々な症例を一般向けの医療エッセイとして数多く発表している。 自身の経験を書いた「レナードの朝」が映画化された際には彼自身の役をロビン・ウィリアムズが演じ

    • ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その4)「連環記」

      いつも手に取りやすいところに置いておいて、出かける時とかにカバンに入れて行き、ぽつぽつと拾い読み(再読)している文庫本の話、4冊目。 「連環記 他一篇」(幸田露伴)岩波文庫 幸田露伴は夏目漱石と同じ1867年に生まれているのだが、この二人の関係はちょっと面白い。 幸田露伴は1889年に小説家としてデビューして人気作家となったが、1906年くらいには小説から離れ、その後は史伝や評論などを主に書いた。 夏目漱石が最初の小説「吾輩は猫である」を書いたのが1905年だから、ちょう

      • ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その3)「草枕」

        いつも手に取りやすいところに置いておいて、出かける時とかにカバンに入れて行き、ぽつぽつと拾い読み(再読)している文庫本の話、3冊目。 「草枕」(夏目漱石)新潮文庫 今さら夏目漱石について説明をするってのもアレだけど、まあ大雑把に説明しておく。 夏目漱石は明治の終わりに生まれ、大正5年に亡くなった日本の小説家。 当時の小説家は二十代でデビューすることが多かったが、漱石が小説を書き始めたのは三十代後半で例外的に遅いデビューだった。 49歳で亡くなっているので、小説家としての活

        • 新宿武蔵野館で「ロボット・ドリームズ」 セリフなしのアニメ映画。 ロボットが出てくる話だからどこかSF的だったりスケールの大きさがあったりするのだろうと思ったら、すごく日常的で小さなスケールの話だった。 その小ささがとても良い。 胸が締め付けられるようなハッピーエンド。

        • ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その5)「幻覚の脳科学」

        • ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その4)「連環記」

        • ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その3)「草枕」

        • 新宿武蔵野館で「ロボット・ドリームズ」 セリフなしのアニメ映画。 ロボットが出てくる話だからどこかSF的だったりスケールの大きさがあったりするのだろうと思ったら、すごく日常的で小さなスケールの話だった。 その小ささがとても良い。 胸が締め付けられるようなハッピーエンド。

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          ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その2)「マッカラーズ短篇集」

          いつも手に取りやすいところに置いておいて、出かける時とかにカバンに入れて行き、ぽつぽつと拾い読み(再読)している文庫本の話、2冊目。 「マッカラーズ短篇集」(カーソン・マッカラーズ)ちくま文庫 カーソン・マッカラーズの名前は、前回書いたブコウスキーの「死をポケットに入れて」で初めて知った。 「死をポケットに入れて」の中で、ブコウスキーが自分の新しい詩集のタイトルがどうにも思いつかなくて悩む、というくだりがあって、そこにこんな一節があった。 この一節を読んでから、カーソン

          ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その2)「マッカラーズ短篇集」

          ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その1)「死をポケットに入れて」

          11月3日、文化の日を挟んだ何日間かが「読書週間」ということになっているらしく、それに合わせて「本を読む人が減っている」みたいなことが話題になっていた。 他人様が本を読もうが読むまいが別にどうでも良いのだけれど、自分のことを考えてみると確かに本を読まなくなったなあ、と思う。特に新しく本を買わなくなった。 数年前までは少なくともひと月に一冊は(ブックオフなんかも含めてだが)本を買っていたけれど、今年は何か買ったかなあ、と思い出してみてもすぐには思い出せない。 暇な時・・・今

          ぽつぽつと拾い読みしている本のこと(その1)「死をポケットに入れて」

          トランプで決まりそうなのか・・・ ハリスはキビシそう、という話も聞いていたので驚きはないが・・・ ウクライナにとってもガザにとっても気候変動にとっても、トランプは良くないと思うんだけどなあ・・・ まあ、他所様の話だからこちらがどうこう言うことではないのだが、 うーん・・・

          トランプで決まりそうなのか・・・ ハリスはキビシそう、という話も聞いていたので驚きはないが・・・ ウクライナにとってもガザにとっても気候変動にとっても、トランプは良くないと思うんだけどなあ・・・ まあ、他所様の話だからこちらがどうこう言うことではないのだが、 うーん・・・

          新宿武蔵野館で「エストニアの聖なるカンフーマスター」(ライナル・サルネット監督) タイトルを見て浮かんだ?マークは、映画を見ている間も、見終わってからも浮かび続ける。 でも雑な映画ではないし(変だけど)、基本的に明るいので(変だけど)嫌な後味はなかった(変だったけど)。

          新宿武蔵野館で「エストニアの聖なるカンフーマスター」(ライナル・サルネット監督) タイトルを見て浮かんだ?マークは、映画を見ている間も、見終わってからも浮かび続ける。 でも雑な映画ではないし(変だけど)、基本的に明るいので(変だけど)嫌な後味はなかった(変だったけど)。

          TOHOシネマズ日比谷で「Cloud」(黒沢清監督/2回目) 転売ヤーとか「ネットの闇」を描いた映画、としてとらえた場合には、リアリティーの無い出来損ないの作品だとしか思えない。 にもかかわらず面白い。 特に終盤の銃撃戦はバカみたいに面白い。 なんなんだこれは、と思う。

          TOHOシネマズ日比谷で「Cloud」(黒沢清監督/2回目) 転売ヤーとか「ネットの闇」を描いた映画、としてとらえた場合には、リアリティーの無い出来損ないの作品だとしか思えない。 にもかかわらず面白い。 特に終盤の銃撃戦はバカみたいに面白い。 なんなんだこれは、と思う。

          新宿武蔵野館で「Super happy forever」(五十嵐耕平監督) さして特別なところのない人々の、さして特別なところのない出来事を描いて忘れ難い印象を残す小さな宝石のような映画。 良いものを見た。

          新宿武蔵野館で「Super happy forever」(五十嵐耕平監督) さして特別なところのない人々の、さして特別なところのない出来事を描いて忘れ難い印象を残す小さな宝石のような映画。 良いものを見た。

          「シビル・ウォー」雑感

          新宿バルト9で「シビル・ウォー」(アレックス・ガーランド監督) 現代のアメリカで内戦が起こったら、というお話。 これをジャーナリストの目線から「地獄めぐり」みたいな感じで描く。 前評判にたがわず面白かった。 × × × × × × 冒頭近くでSuicideの曲がかかり、「おお、Suicideだ!!」と。 70年代ニューヨークのアンダーグラウンド音楽シーンについて語る時にはラモーンズ、パティ・スミス、テレヴィジョンなどと共に欠かせない存在のバンド、というかユニットだが、何

          「シビル・ウォー」雑感

          指痕(しこん)~飛び降り自殺に関するまったく本質的ではない話。

          飛び降り自殺の現場に居合わせてしまったことがある。 それほど昔のことではない。 その瞬間を見たわけではないが、音は聞いた。 5メートルと離れていなかった。 60代か、70代か、というくらいの年恰好の男性だった。 私の知っている人ではなく、本当にただ居合わせてしまっただけである。 居合わせてしまっただけではあるのだが、近くにいた人間が私の他にいなかったものだから、警察を呼んだり(近くに交番があった)、警察の人から話を聞かれたり、警察の人が現場写真を撮って、それに署名させられ

          指痕(しこん)~飛び降り自殺に関するまったく本質的ではない話。

          「cloud」(黒沢清監督) 不自然すぎる展開。 どう考えても説明が足りていない設定。 そういう「それはおかしいだろ」というところが多く、しかも最後までそれらが解消されることはないにも関わらず、面白い。 映画が面白い、ってどういうことなんだろう、なんてことまで考えさせられた。

          「cloud」(黒沢清監督) 不自然すぎる展開。 どう考えても説明が足りていない設定。 そういう「それはおかしいだろ」というところが多く、しかも最後までそれらが解消されることはないにも関わらず、面白い。 映画が面白い、ってどういうことなんだろう、なんてことまで考えさせられた。

          今回の能登の豪雨災害での死者は現時点で14人とのこと。 本当に気の毒なことだと思うが、何故あの14歳の少女について「だけ」細かいところまで舐め回すように報道するのだろうか。 あそこまで行くとなんだか気持ちが悪いよ。

          今回の能登の豪雨災害での死者は現時点で14人とのこと。 本当に気の毒なことだと思うが、何故あの14歳の少女について「だけ」細かいところまで舐め回すように報道するのだろうか。 あそこまで行くとなんだか気持ちが悪いよ。

          「ぼくのお日さま」のこと、新型コロナの変異株XECのこと、歯痛錯誤のこと、「ナミビアの砂漠」のこと、

          9月×日 テアトル新宿で「ぼくのお日さま」(奥山大史監督) スケートをする少女に対して少年が抱いた鮮烈な「憧れ」・・・、はたから見ていた大人の男(スケートのコーチ)がそれを「恋」だと早合点してしまい、おせっかいにも少年と少女の間に色々と介入したあげく、結果として誰も幸せになりませんでした、というお話。 その話をすごくキレイに撮った映画。 「そんな話じゃない!」という人もいるでしょうが。 なんか引っかかる映画ではある。 ハッピーエンドじゃないからイヤだ、なんていうレベルの話

          「ぼくのお日さま」のこと、新型コロナの変異株XECのこと、歯痛錯誤のこと、「ナミビアの砂漠」のこと、

          田﨑史郎って人、政治全般の話になると単なる自民党サポーターみたいな感じで面白くないんだけど、今回の自民党総裁選みたいな、自民党の中の話をさせるとなかなか面白いなあ。

          田﨑史郎って人、政治全般の話になると単なる自民党サポーターみたいな感じで面白くないんだけど、今回の自民党総裁選みたいな、自民党の中の話をさせるとなかなか面白いなあ。