「バビロン」(2022)は1920年代のハリウッドを舞台に草創期から第一次衰退までの映画業界を巡る人間模様を描くショー映画である。創作における狂気や葛藤、挫折を通じて希望へと至るアメリカ人好みの物語の是非はさておき、夢敗れて業界を去った主人公が見る「映画の未来」は一見の価値ありか